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レアル・マドリードが育てた最高傑作5人(4)難病から復活、すべてを兼ね備えたSB

シリーズ:アカデミーの最高傑作5人 text by 編集部 photo by Getty Images

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ラ・リーガを最多35回制覇、 UEFAチャンピオンズリーグ(ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップを含む)を最多14回制覇するなど、レアル・マドリードは世界最強の地位を確立している。こうした長い歴史においてアカデミー出身の選手がクラブに与えた影響は大きく、これまでにも多くのクラブ生え抜きの選手がチームの主軸を担う存在へと成長している。今回は、21世紀以降に在籍した選手の中から厳選したアカデミー出身の最高傑作を紹介する。(在籍期間、通算成績は『transfermarkt』を参考。出場成績は2023年2月23日時点)。


DF:ダニエル・カルバハル(スペイン代表)

0227-カルバハル
【写真:Getty Images】


生年月日:1992年1月11日
在籍期間:2013年7月~
通算成績:357試合7得点59アシスト


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 ダニエル・カルバハルは8歳でレアル・マドリードのカンテラ(下部組織)に加入した。順調にカテゴリーを昇格していたが、2012年にレバークーゼンへ移籍。5年契約を結んだ。だが、同選手がドイツで目覚ましい活躍を見せたため、レアルは買い戻しオプションを行使。13/14シーズン開幕戦でデビューを果たすと、そのままスタメンに定着した。

 90分間上下動できる豊富なスタミナや1対1で負けない対人の強さ、さらに効果的なオーバーラップから繰り出される高精度のクロスと、全てが高水準。穴が少なくバランスの取れたカルバハルは世界最高のサイドバックの1人とも称され、これまで21個ものタイトル獲得に貢献してきた。

 カルバハルは今でもクラブに貢献し続けているが、2017年には治療困難と言われたウイルス性の心膜炎を患い、長期離脱を余儀なくされた。選手キャリアを脅かす程の病に、同選手は引退も考えたという。だが、復帰後は再びスタメンに返り咲いている。その後は度重なる怪我に悩まされているが、この負傷癖を除けば、まさに完璧な右SBと言えるだろう。

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【了】

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