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久保建英 1年前

久保建英が大エースよりも優れている能力とは。不調のソシエダが取り戻すべき強み【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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ラ・リーガ第24節、レアル・ソシエダ対カディスが現地時間3日に行われ、スコアレスドローに終わった。サッカー日本代表MFの久保建英は先発を飾り、フル出場を果たした。パフォーマンスは決して悪くなかったが、チームは暗いトンネルから抜け出せていない。(文:小澤祐作)


レアル・ソシエダは精彩を欠き続け…


【写真:Getty Images】

 レアル・ソシエダは、暗いトンネルから抜け出せないまま、ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16の1stレグに臨むためイタリアに向かうことになった。

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 3試合ぶりの白星を目指したカディス戦。イマノル・アルグアシル監督は、ハマっていたとは言い難い4-3-3から4-3-1-2へフォーメーションを変えた。トップ下には久保建英が入り、ミケル・オヤルサバルとカルロス・フェルナンデスが2トップを組んだ。

 4-3-1-2への回帰は少なからずメリットがあった。カディスがロングボールを多用したことも要因だが、セルタ戦やバレンシア戦のように、中盤を簡単に突破されるシーンはほとんどみられず、常に高い位置でプレーすることができていた。

 しかし、仕上げのクオリティーを欠いた。クロスは4-4-2のコンパクトな陣形をとるカディスの守備陣にことごとく弾かれ、C・フェルナンデスは超が付くほどの決定機を逃している。カウンターからも何度かチャンスを作ったが、あと一歩のところでフィニッシュに繋がらないという場面も多かった。

 後半途中には怪我から復帰したダビド・シルバが登場。同選手のパスを受ける位置や顔を出すタイミングはやはり抜群で、ボールの動きがよりスムーズになった印象を受けた。それでも、仕上げの部分は改善されず、結局スコアレスのままタイムアップ。ソシエダはリーグ戦3試合勝ちなしとなった。

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