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「90分をデザインする」サッカーU-20日本代表の「23人に役割がある」起用法とは?【AFC U-20アジアカップ】

text by 編集部 photo by 2023 Asian Football Confederation (AFC)

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【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】



サッカーU-20日本代表の起用法

 サッカーU-20日本代表は12日のAFC U-20アジアカップ準々決勝・U-20ヨルダン代表戦に2-0で勝利し、5月に開幕するFIFA U-20ワールドカップ出場権を獲得した。その試合から一夜明けた現地時間13日、U-20日本代表を率いる冨樫剛一監督は、国際舞台に挑むU-20日本代表のチーム作りに言及している。



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 ウズベキスタンで行われているAFC U-20アジアカップには23人のメンバーが参加している。ここまで戦った4試合すべてに先発しているのはGK木村凌也、DF田中隼人、MF松木玖生、FW北野颯太の4人のみ。一方でフィールドプレーヤー21人は全員ピッチに立っている。まさにチーム一丸となってFIFA U-20ワールドカップ出場権を掴み、アジアの頂点へあと2勝のところまで来ている。

 冨樫監督は「私たちのチームは23人に役割があって、その中で相手を分析していく中で90分をデザインしている」と話す。12日のU-20ヨルダン代表戦ではグループステージ3試合で3得点を挙げていた熊田直紀をベンチに置き、坂本一彩を1トップで起用した。

「先発すると聞いたときはびっくりしましたけど、結果を残してやろうと思った」と意気込んだ坂本は、54分に均衡を破る先制ゴールを決めた。そして、途中出場の熊田も勝負を決める追加点をゲット。「90分をデザインする」冨樫監督の采配が的中した。

「私たちは23名でシステムも戦い方も柔軟性を持っているチームだと思っている。うまくいかないときは、こういう選手を出して、こういうところで自分たちのストロングを持って行こうとか、自分たちが気持ちよくサッカーをしなくてもしっかりと守り切れる。我慢をしながらサッカーをするというのを示せた」

 グループステージ第3戦のU-23サウジアラビア代表戦翌日に冨樫監督はこう話していた。この試合はピッチコンディションの悪さや相手の強度に押された時間帯もあり、試合途中にフォーメーションを5-4-1に変更して逃げ切りに成功した。

 臨機応変に解を導き出せる柔軟性こそが、一発勝負の中で取りこぼすことなく勝ち続けている理由の1つなのだろう。アジアの頂点に向けて、U-20日本代表は15日の準決勝に臨む。

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【了】

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