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海外サッカー 11か月前

アルゼンチン代表、背番号10の系譜。戦犯に世界最高の男も。悲願のW杯制覇を成し遂げたのは?

シリーズ:背番号の系譜 text by 編集部 photo by Getty Images

ドイツワールドカップ


【写真:Getty Images】


背番号10:ファン・ロマン・リケルメ(ビジャレアル)
生年月日:1978年6月24日(当時27歳)
個人成績:5試合出場/0得点3アシスト

監督:ホセ・ペケルマン
戦績:ベスト8

 アルゼンチン代表デビューは1997年と早かったが、1998年フランス大会も2002年日韓大会もワールドカップ出場を逃しており、ドイツ大会が27歳にして初めての大舞台だった。そして敬愛するディエゴ・マラドーナと同じ背番号10を与えられて躍動する。

 グループリーグ初戦のコートジボワール代表戦でサビオラのゴールをアシストし、6-0で勝利した第2戦のセルビア・モンテネグロ代表戦はアシストこそつかなかったものの、エルナン・クレスポとエステバン・カンビアッソのゴールの起点となった。

 そして誕生日に迎えた決勝トーナメント1回戦でもコーナーキックからクレスポのゴールを演出。ドイツ代表に敗れた準々決勝でもアシストを加え、大会最多5アシストを記録した。

 ドイツワールドカップ後にキャプテンに任命されたものの、宿敵ブラジル代表に0-3で大敗を喫したことでリケルメに非難が集中し、母親が体調を崩してしまう。それによって代表引退を表明したが、約1年後のコパ・アメリカで復帰した。

 2009年にはマラドーナ監督と対立して再び代表引退を表明し、南アフリカワールドカップには出場せず。サッカー史に名を残すファンタジスタながら代表キャリアは輝かしいものではなく、通算51試合に出場して17得点、ワールドカップ出場1回で終わった。

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