正解は数年後? マンチェスター・ユナイテッド歴代補強答え合わせ。最悪の移籍市場だったのは…
2023年05月22日(月)7時00分配信
2017/18シーズン
【写真:Getty Images】
DF:ビクトル・リンデロフ(←ベンフィカ)
移籍金:3500万ユーロ(約49億円)
MF:ネマニャ・マティッチ(←チェルシー)
移籍金:4470万ユーロ(約62.5億円)
FW:ロメル・ルカク(←エバートン)
移籍金:8470万ユーロ(約118億円)
FW:アレクシス・サンチェス(←アーセナル)
移籍金:ヘンリク・ムヒタリアンとのトレード
ジョゼ・モウリーニョ政権2年目に突入した2017/18シーズンも大型補強を敢行した。同年夏にエバートンへと去ったウェイン・ルーニーの後釜候補として、エバートンで得点を量産していたロメル・ルカク、チェルシー時代の愛弟子であるネマニャ・マティッチ、ベンフィカで脚光を浴びていたビクトル・リンデロフの3選手を補強した。そして冬の移籍市場はアレクシス・サンチェスをヘンリク・ムヒタリアンとのトレードで迎え入れた。
しかし、両FWに関しては期待外れだったと言うべきだろう。ルカクに関してはモウリーニョ政権で存在感を放った一方で、18年末に監督に就任したオーレ・グンナー・スールシャール体制ではワイドで起用されるなど徐々に持ち味を失った。アレクシス・サンチェスに関しては、当時のクラブ最高給の給与を受け取りながらも、全くアーセナル時代の輝きを放つことができず、公式戦45試合で5ゴールしか決めることができなかった。クラブ史上最悪の補強の一つだろう。
その一方でリンデロフとマティッチは長期的に戦力となっている。前者はフィジカルの強いFW相手に苦戦をすることもあるが、怪我によると離脱が少なく、常にスカッドの一部として計算できている点はポジティブに捉えるべきだろう。頭の良い選手であるため、コンビを組むCBにプレーを合わせることもできる。マティッチはモウリーニョ政権化では絶対的な主力を務め、スールシャール体制となってからも貴重なベテランとしてチームに貢献した。