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海外サッカー 10か月前

無駄遣い…。ACミラン歴代“不良債権”ワーストイレブン。大外れだったのは…?

シリーズ:不良債権ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW:アンドレ・シルバ(ポルトガル代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1995年11月6日
在籍期間:2017年夏~2020年夏
移籍金:3800万ユーロ(約53.2億円)
クラブ通算成績:41試合10得点2アシスト

 アンドレ・シルバはミランが未来のエースとして獲得したが、その目論見は脆くも崩れ去った。

 ポルトの下部組織からトップに昇格して評価を高めたアンドレ・シルバは、21歳のときにミランへ移籍。ミランは市場価値2200万ユーロ(約30.8億円)のタイミングで3800万ユーロ(約53.2億円)を投じて獲得した。

 だが、リーグ戦では全くインパクトを残せず、セリエAでのゴール数はわずか2。それでも41試合で10ゴールを挙げているが、8ゴールがヨーロッパリーグ関連。予選と本選で合わせて8ゴールを決めた。予選からゴールを決めてオーストリア・ウィーンとのグループステージ初戦でハットトリックを達成して好発進をしたが、国内ではさっぱりだった。

 加入して1年後にセビージャへ、翌シーズンはフランクフルトにレンタルされたアンドレ・シルバ。2020年夏にフランクフルトへ完全移籍した際の移籍金は300万ユーロ(約4.2億円)だった。

FW:ロビーニョ(元ブラジル代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1984年1月25日
在籍期間:2010年夏~15年夏
移籍金:2100万ユーロ(約29.4億円)
クラブ通算成績:144試合32得点30アシスト

 ロビーニョはミランで一定の成績を残した。2010/11シーズンにはセリエAで14ゴールを挙げ、優勝にも貢献している。ただ、品位を重んじるクラブの歴史に泥を塗った。

 ブラジル代表としても活躍したロビーニョは、2010年夏にマンチェスター・シティから加入。移籍金は2100万ユーロ(約29.4億円)だった。多彩なドリブルで相手を翻弄し、ズラタン・イブラヒモビッチやアレシャンドレ・パトらと強力な前線を形成している。ただ、1年目がピークで2年目以降は右肩下がり。存在感は次第に薄れていった。すると2014年には古巣のサントスにレンタルで移籍。2015年に契約を打ち切った。

 パフォーマンスの低下はあり得ることだとしても、問題は私生活。2013年にナイトクラブで女性を集団暴行したことが2017年に明るみに出た。その後裁判が続き、2022年に有罪が確定。ロビーニョはブラジルにいるため逮捕はできず、現在は国際指名手配中で、EU圏に入国すればすぐに逮捕される立場だ。

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