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海外サッカー 11か月前

救世主! レアル・マドリード歴代“大成功補強”ベストイレブン。大当たりだったのは…?

シリーズ:大成功補強ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF:セルヒオ・ラモス(元スペイン代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1986年3月30日
在籍期間:2005年夏~2021年夏
移籍金:2700万ユーロ(約37.8億円)
クラブ通算成績:671試合101得点40アシスト

 セルヒオ・ラモスは、レアル・マドリードのクラブ史でも最も重要なDFの一人だ。

 2004年にセビージャでトップデビューを果たしたセルヒオ・ラモスは、05年夏にレアル・マドリードに加入。当時はまだ19歳だったが、2700万ユーロ(約37.8億円)の高額移籍金が動いた。そして、この金額にふさわしい選手であることをレアル・マドリードで証明している。

 キャリア初期は右サイドバックのイメージもあるセルヒオ・ラモスだが、当時はミチェル・サルガドがいたこともあり、まずはイバン・エルゲラのパートナーとしてセンターバックを担当。状況によっては守備的MFに入った。その後、2006/07シーズン序盤戦でサルガドが負傷離脱した間に右サイドバックとして評価を高めていき、どちらも高いレベルでこなす守備の万能選手に進化した。DFでありながらクラブ通算100ゴールを超えていることも驚異的だ。

 サッカー選手としての能力が高いことはもちろんだが、勝負強さはケタ外れだった。2014年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝でアトレティコ・マドリードと対戦した際は、1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイムにゴールを決めて延長戦に持ち込み、ビッグイヤー獲得の立役者になった。そのほかにも土壇場のセットプレーで何度もレアル・マドリードを救ってきた。

 レアル・マドリードで22個のタイトルを手にしたセルヒオ・ラモスは、間違いなくクラブのレジェンドだ。

DF:ペペ(元ポルトガル代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1983年2月26日
在籍期間:2007年夏~2017年夏
移籍金:3000万ユーロ(約42億円)
クラブ通算成績:334試合15得点20アシスト

 ペペはレアル・マドリードの歴史でもトップレベルのセンターバックだ。フィジカル、スピード、粘り強さ…。あらゆる能力が高く、守備に安定感をもたらした。

 ペペは2007年夏にレアル・マドリードの一員になった。ポルトから3000万ユーロ(約42億円)で加入したが、『transfermarkt』の市場価値は2006年10月時点で750万ユーロ(約10.5億円)で、世界的にそれほど注目されていたわけではない。

 それでもペペは、次第に信頼をつかんで1年目の途中からレギュラーに定着。ファビオ・カンナヴァーロ、ラウール・アルビオル、クリストフ・メッツェルダー、リカルド・カルバーリョ、セルヒオ・ラモスなど、毎年のようにセンターバックのパートナーは代わったが、ペペは不動の地位を維持して圧倒的な対人能力で後方からチームを支えた。

 行き過ぎたラフプレーでたびたび批判の的になり、レアル・マドリードで通算83回の警告を受けた。6度の退場もある。それでも、やはりピッチに立ったときの能力は絶対的。だからこそ、10シーズンという長期間にわたってレアル・マドリードに必要とされた。

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