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海外サッカー 10か月前

無駄遣い…。ユベントス歴代“不良債権”ワーストイレブン。大外れだったのは…?

シリーズ:不良債権ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF:ジャン=アラン・ブームソン(元フランス代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1979年12月14日
在籍期間:2006年夏~08年冬
移籍金:400万ユーロ(約5.6億円)
クラブ通算成績:36試合3得点2アシスト

 ジャン=アラン・ブームソンはイタリアでは全く評価されなかったセンターバックだ。セリエAに出場することなくクラブを去っている。

 ブームソンが加入した2006年夏は、カルチョスキャンダルでユベントスがセリエB降格を命じられたとき。ドイツワールドカップ準優勝メンバーだったブームソンの加入は大いに歓迎された。だが、セリエB序盤戦でミスを連発。直接失点に絡むシーンが続いた。ファビオ・カンナヴァーロの後釜としてはあまりに物足りなかった。

 それでもジョルジョ・キエッリーニのパートナーとして1年間コンスタントに出場したブームソンだが、ディディエ・デシャン監督が去って夏にクラウディオ・ラニエリ監督が就任すると、実質構想外に。ケガによる離脱の時期があったとは言え、セリエAで1度ベンチ入りしたのみで、完全なカップ戦要員になり、08年1月にリヨンへ移籍している。

 イタリアで散々だったブームソンだが、ユーロ2008(欧州選手権)では再びフランス代表に招集されている。これもレイモン・ドメネク監督の星占いなのか、とイタリアでは不思議がられた。

DF:ジョルジュ・アンドラーデ(元ポルトガル代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1978年4月9日
在籍期間:2007年夏~09年4月
移籍金:1000万ユーロ(約14億円)
クラブ通算成績:5試合0得点1アシスト

 ジョルジュ・アンドラーデは、あまりにも運がなかった。2007年夏にデポルティボから1000万ユーロ(約14億円)でやってきた新戦力は、ユベントスでケガしかなかった。

 2007/08シーズンの開幕戦に先発出場したアンドラーデは、好スタートを切った。しかし、第4節のローマ戦で左ひざを負傷。その後の診断で膝蓋骨の骨折と分かり、手術を余儀なくされて4カ月の離脱になると、回復が思わしくなく、翌年3月にも手術を受けた。2年目のプレシーズンキャンプで再び同じ箇所を痛め、1年間で3度も手術を受けている。

 結局08/09シーズンも棒に振ったアンドラーデは、09年4月に双方合意のもとで契約を解消。しばらく現役続行のために各地でトライアルを受けていたが、新たなクラブは見つからず。ケガをしたローマ戦がアンドラーデにとって現役最後の公式戦となってしまった。

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