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海外サッカー 10か月前

「Jリーグ→海外」最高額は? 日本人移籍金ランキング1~10位。古巣に大金をもたらした選手は?

シリーズ:日本人移籍金ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

7位:大久保嘉人(おおくぼ・よしと)


【写真:Getty Images】


生年月日:1982年6月9日
移籍先:ヴィッセル神戸→ヴォルフスブルク(ドイツ)
移籍日:2009年1月3日
移籍金:200万ユーロ(約2.8億円)

 大久保嘉人のヴォルフスブルク移籍は、結果だけを見ると大失敗だ。公式戦13試合出場で無得点。半年でヴィッセル神戸に復帰している。ただ、その後のJリーグでの活躍を見ると、ただの失敗ではなかったかもしれない。

 Jリーグでゴールを量産していた大久保は、“鬼軍曹”で知られるフェリックス・マガト監督のラブコールを受けてヴォルフスブルクへ移籍した。大久保自身はドイツで環境の適応に苦しんだが、シーズン終盤には一定の評価を受けるまでになっていた。マガト監督は日本人選手を高く評価してきた人物。厳しい指導者の下でもがきながら成長していたが、そのマガト監督が2005/06シーズンで退任となったため、大久保もドイツを離れることになっている。

 大久保と言えば、名門・国見高校の出身。高校サッカーのタフさの中で鍛えられたメンタルは、“鬼軍曹”の指導に通じるものがあったのかもしれない。J1通算最多得点記録を持つ大久保。ヴォルフスブルクで過ごした時期は厳しいものだったが、その経験はのちのキャリアに活きたのではないだろうか。

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