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海外サッカー 10か月前

「Jリーグ→海外」最高額は? 日本人移籍金ランキング1~10位。古巣に大金をもたらした選手は?

シリーズ:日本人移籍金ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

2位:浅野拓磨(あさの・たくま)


【写真:Getty Images】


生年月日:1994年11月10日
移籍先:サンフレッチェ広島→アーセナル(イングランド)
移籍日:2016年7月18日
移籍金:400万ユーロ(約5.6億円)

 浅野拓磨は若くしてヨーロッパの名門アーセナルへ移籍したが、クラブにとっても本人にとっても成功とは言えない取引になってしまった。

 サンフレッチェ広島で評価された浅野は、21歳のときにアーセナルへ移籍した。名将アーセン・ベンゲルが「将来有望な若手ストライカー」と太鼓判を押していたが、アーセナルでのプレータイムは「ゼロ」だった。

 浅野は労働許可証が下りず、アーセナル加入の翌月にドイツのシュトゥットガルトへレンタル移籍。近年イングランドのクラブでは、労働許可証が下りないことを承知の上で獲得して、その後すぐにレンタルに出すというケースも多くあるが、浅野については単純にアーセナルの計算外だった。

 その後もイングランドで労働許可証が下りることはなく、2018/19シーズンはドイツのハノーファーで過ごし、2019年にセルビアのパルチザン・ベオグラードへ移っている。ハノーファーではコンスタントに出ていたものの、シーズン後半戦に出場機会が激減した。シーズン15試合出場を超えると完全移籍が義務になるというアーセナルとの取り決めがあったため、ハノーファーが意図的に起用をセーブ。浅野にとっては、貴重な出場機会が契約によって制限された形だった。

 アーセナルへの高額移籍は一見すると大きなステップアップだが、浅野の場合はうまくいかなかった。

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