フットボールチャンネル

海外サッカー 9か月前

総額417億円! サウジリーグ市場価値ベストイレブン。ネイマール、ベンゼマ…豪華すぎるスター

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ

アル・ヒラルMFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ
【写真:Getty Images】


所属クラブ:アル・ヒラル
生年月日:1995年2月27日
昨季リーグ戦成績:36試合9ゴール8アシスト
市場価値:5000万ユーロ(約70億円)

 セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチは、2015年にラツィオに加入して以来、毎年のように欧州各地のビッグクラブから関心を寄せられていた。28歳の注目株のサウジアラビアへの移籍には多くの人が驚いたはずだ。

 同選手は身長190cmを超える大型ミッドフィルダーだ。ボックス・トゥ・ボックスの選手として、その豊富な運動量と長身を生かしたボール奪取でチームに貢献する。また見かけによらず繊細な足元のテクニックを持っており、両足を遜色なく使えるため長短のパス精度が高い。昨季はセリエAで36試合に出場し9ゴール8アシストを記録し、週間ベストイレブンに6度も選出。エースのチーロ・インモービレを中心とした攻撃の潤滑油になるだけでなく、フリーキックやミドルシュート、ヘディングで自ら得点を奪うことができる完成度の高さを見せた。

 高さ、強さ、上手さの3拍子が揃ったセリエA屈指のタレントが、サウジアラビアで活躍しないはずがない。今季もミリンコヴィッチ=サヴィッチのプレーから目が離せない。

MF:セコ・フォファナ

アル・ナスルMFセコ・フォファナ
【写真:Getty Images】

所属クラブ:アル・ナスル
生年月日:1995年5月7日
昨季リーグ戦成績:35試合7ゴール5アシスト
市場価値:3200万ユーロ(約45億円)

 セコ・フォファナはサウジ・プロフェッショナルリーグで市場価値が非常に高い選手の1人だ。

 マンチェスター・シティの下部組織で育ったフォファナは複数のクラブを渡り歩き、2020年夏にランスへ完全移籍。3シーズンで公式戦112試合に出場し、21ゴール12アシストを記録している。クラブのリーグ・アン2位フィニッシュに貢献した昨季は、2年連続となるフランス全国プロサッカー選手連合選出の年間ベストイレブンに選出されていた。

 このコートジボワール代表MFの魅力は攻撃性能の高さだ。長い足を活かしてボールを刈り取ると、推進力のあるドリブルでボールを持ち運びボックス内に侵入。ディフェンダーを細かいタッチでかわし、自らゴールを決めることが可能だ。

 昨季は中盤の選手ながら右足で7本のシュートを決めたが、決定機逸もありキャリアハイの8ゴールにはわずかに及ばなかった。アル・ナスルに移籍しスター選手に囲まれた今季、自身の記録を打ち破ることができるか注目だ。

MF:ネイマール

アル・ヒラルFWネイマール
【写真:Getty Images】

所属クラブ:アル・ヒラル
生年月日:1992年2月5日
昨季リーグ戦成績:20試合13ゴール11アシスト
市場価値:6000万ユーロ(84億円)

 カナリア軍団(ブラジル代表の愛称)の象徴は今夏、アル・ヒラルに電撃移籍を果たした。

 現在31歳のネイマールは故郷ブラジルのサントスでプロデビュー。2013年にスペインの強豪バルセロナへ移籍し、リオネル・メッシ、ルイス・スアレスと共に“MSN”と呼ばれる魅惑の前線トリオを構成した。2017年からはパリ・サンジェルマンでプレーし、5度のリーグ・アン制覇に貢献した。

 同選手が他を寄せ付けない圧倒的なドリブルテクニックをもっているのは誰もが知るところだ。相手の逆を突くボディフェイントとトリッキーなプレーで相手ディフェンダーを置き去りにする。リーグ・アンでは112試合に出場し82ゴール50アシストを記録しており、ドリブル突破から自分でゴールを決めるだけでなく、味方のチャンスを演出することができる選手だと言えるだろう。

 先日アル・ヒラルの本拠地であるキング・ファハド国際スタジアムで行われた入団セレモニーには、このスーパースターを一目見ようと大観衆が詰めかけた。サウジアラビアでも、大きな期待に応えるワールドクラスのプレーで観客を沸かしてくれるだろう。

MF:マルコム

アル・ヒラルFWマルコム
【写真:Getty Images】

所属クラブ:アル・ヒラル
生年月日:1997年2月26日
昨季リーグ戦成績:27試合23ゴール7アシスト
市場価値:3000万ユーロ(42億円)

 今夏アル・ヒラルに移籍したマウコムは鮮烈なリーグ戦デビューを飾った。正確かつパワーのあるシュートを3本ゴールに叩き込んでハットトリックを達成、チームの勝利に貢献した。

 左利きの右ウインガーであるマルコムの強みは高い決定力だ。昨季はリーグ戦で23ゴールを決め、1試合当たりのゴール数が0.9となる素晴らしい結果を残した。逆足ウインガーのため、サイドから中央に切り込み、カットインから強烈なミドルシュートを放つことが可能だ。

 また、ウインガーの選手にありがちな独りよがりのプレーを好まないのも彼の魅力だろう。昨季まで所属したゼニト(ロシア)では中盤に入ってボールを受け、ワンツーで局面を打開するなど味方とのコンビネーションでゴールへ向かうシーンが随所に見られた。アル・ヒラル移籍後は本職の右ウイングに加えて1トップやトップ下に位置でも起用されており、今後どのポジションでさらに良さを発揮するか楽しみだ。

1 2 3 4 5 6

KANZENからのお知らせ

scroll top