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久保建英 7か月前

久保建英もイライラ?ソシエダが抱える大きな悩み。勝ち試合で明らかとなった依存度【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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 ラ・リーガ第6節、レアル・ソシエダ対ヘタフェが現地時間24日に行われた。試合は、サッカー日本代表MF久保建英のゴールなどでソシエダが4-3で勝利している。久々の勝利ということで、もちろん収穫もあったソシエダ。しかし、それと同時に抱えている不安も顕著となった。(文:小澤祐作)


レアル・ソシエダはターンオーバーを採用も…

久保建英(2023年9月24日)
【写真:Getty Images】

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のインテル戦から中3日で迎えたヘタフェ戦で、レアル・ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督はターンオーバーを採用。ミケル・メリーノ、マルティン・スビメンディ、ミケル・オヤルサバルらがベンチスタートとなり、ベニャト・トゥリエンテス、ウルコ・ゴンサレス・デ・サラテ、ウマル・サディクらが先発に名を連ねていた。

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 そのソシエダは開始わずか2分、久保建英のゴールで先制に成功する。インテル戦に引き続き、ゲームへの入り方という意味では申し分なかった。

 しかし、その後の試合運びは順調ではなかった。対戦相手のヘタフェは、肉弾戦上等のチーム。この日もボールホルダーを果敢に潰しにきた。当然ソシエダもわかっていただろうが、前半だけで16回ととにかくファウルが多く、試合がいちいち止まる。自分たちのリズムを狂わされ、気づけばヘタフェのペースにお付き合いする形となっていた。

 また、選手個々のクオリティーにも問題があった。アンカーに入ったウルコはトップチームでの経験が少ないからかボールを引き出す動きが物足りず、ブライス・メンデスのサポートに救われる場面が散見。最前線に入ったサディクはより厳しく、ボールが収まらない、味方との呼吸が合わない、守備で貢献できない。19分には、B・メンデスと久保が高い位置からのプレスでヘタフェをサイドに追い込んだものの、サディクが気を利かせられずハーフスペースにいた選手をフリーにしたことで、逃げられてしまった。このシーンでは、久保が「なんでだよ」というような、少しイライラした様子を見せていた。

 これらが原因で全く“らしい”サッカーを展開できなかったソシエダは、前半のうちに逆転を許している。39分にカルレス・アレニャに頭で押し込まれると、前半アディショナルタイムにPKを献上し、これをボルハ・マジョラルに決められている。中途半端な攻撃が続き、守備陣がバタバタした中で失点するケースは、ある意味でソシエダらしかった。

 それでも後半、ソシエダは一気に3点を奪う。何が変わったのか。

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