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9人のリバプールで遠藤航に与えられた役割とは? 異例の事態で示した戦術理解度【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第7節、トッテナム対リバプールが現地時間30日に行われ、2-1でホームチームが勝利している。ユルゲン・クロップ監督が試合後に激怒するほど“誤審”が際立った試合で、遠藤航は9人という数的不利な状況でピッチに送り出された。その中で日本代表MFにはどのような役割を与えられていたのだろうか。(文:安洋一郎)


勝利の明暗を分けた“最悪の誤審“

リバプールの遠藤航

【写真:Getty Images】

 「これほど不公平でクレイジーな判定の試合は見たことがない」

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 試合後のユルゲン・クロップ監督は激怒していた。それもそのはず、リバプールからすればあまりに不利な判定が続いていた。

 24分のカーティス・ジョーンズのファウルはボールに滑った足が相手の足首に入る不運な形だったとはいえ、結果的に足裏での危険なプレーとなったため退場は致し方なく、ディゴ・ジョタが退場した69分のファウルも軽率なプレーだった。

 この2点に関してはリバプールの選手に非があるとはいえ、ジョタの1つ目のイエローカードの判定はかなり厳しいものがあり、何よりも34分のルイス・ディアスのゴール取り消しは、試合結果を分けるもので、VAR導入以降で“最悪の誤審”だったと言っても過言ではない。

 誰がどう見てもオンサイドは明らかだったが、VAR側と主審のサイモン・フーパー側でコミュニケーションミスが生じたことでノーゴールの判定に。試合終了直後にプロ審判協会(PGMOL)はすぐにミスを認め、「明確かつ明白な事実誤認だった」という声明を出した。

 しかし、試合後にこのミスを認めたところで、リバプールが1-2で敗れた事実は変わらない。

 こうした不利な判定が続いた中で、遠藤航はチームが9人となった状況で迎えた73分にピッチに登場した。

 この状況で日本代表MFにはどのような役割を与えられていたのだろうか。

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