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【遠藤航・分析コラム】「次なるフェーズへ」リバプールでも際立つ「予測力」。“世界最高峰のMF”としての課題は…

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

リバプール最新ニュース

プレミアリーグ第25節、ブレントフォード対リバプールが現地時間17日に行われ、1-4でアウェイチームが勝利した。リバプール加入から半年という節目の試合で遠藤航はフル出場し、勝利に貢献するプレーをみせた。しかし、手放しで賞賛することはできない。この試合でみせた「成長」と「課題」とは。(文:安洋一郎)


フル出場の遠藤航がリバプールの勝利に貢献

ブレントフォードFWアイバン・トニーと競り合うリバプールMF遠藤航

【写真:Getty Images】

 「リバプールに加わって以来、ここブレントフォードで最高の試合だった」

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 試合後の記者会見でユルゲン・クロップ監督はこのように述べている。指揮官としては、1-3と敗れた昨季の試合が頭に残っていたのだろう。“難所“ジーテック・コミュニティ・スタジアムでの4-1の勝利は、首位を走るリバプールにとって大きな一勝となった。

 一方でチーム内での負のスパイラルは止まらない。すでにジョエル・マティプやトレント・アレクサンダー=アーノルド、ソボスライ・ドミニク、アリソンらを怪我で欠いている中、この試合だけでもカーティス・ジョーンズ、ダルウィン・ヌニェス、ディオゴ・ジョタの3選手が負傷。先月アフリカ・ネーションズカップで負傷したモハメド・サラーの復帰はポジティブな話題だが、離脱者が続出しているのはタイトルを狙うチームにおいて大きな痛手だ。

 この怪我人続出の中でも遠藤航は、AFCアジアカップ2023期間以外は離脱することなく、試合のスカッドに名を連ねている。それだけでも十分な貢献度なのだが、ただ試合に出るだけでなく、毎試合のようにチームに欠かせないピースの1人として活躍。試合ごとの波も少なくなり、「安定感」も出てきた。

 2月17日に行われた今節のブレントフォード戦は、昨年8月18日に赤色のユニフォームに袖を通してからちょうど半年が経過したタイミングでの試合だった。リーグの強度にも慣れてきた日本代表MFは、勝利に直結する効果的なプレーを披露した。

 デビュー当時との比較も交えながらこの試合で見えた彼の持ち味や成長、そして“伸びしろ”を残すポイントについて振り返る。

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