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北朝鮮の指揮官「なでしこジャパンに偏った判定があった」。両軍のプレーを称えるも審判団には不満【パリ五輪最終予選】

text by 編集部 photo by Getty Images

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サッカー北朝鮮女子代表のリ・ユイル監督
【写真:田中伸弥】



リ・ユイル監督は両チームを称えつつ、判定には不服

 パリオリンピック2024 女子サッカー アジア最終予選が28日に行われ、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は北朝鮮女子代表と対戦した。この試合になでしこジャパンは2-1で勝利し、最終予選突破を決めた。試合後、相手チームの指揮官を務めるリ・ユイル監督がインタビューに応じている。


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 北朝鮮女子代表は、なでしこジャパンが第1戦からシステムを変更したことに苦しんだが、後半にはある程度の対応ができていた。3バックから繰り出される日本のビルドアップに対し、後半は人数を割いてプレッシャーをかけてきた。81分には1点を返し、最後までなでしこジャパンを苦しめた。

 リ・ユイル監督はこの一戦に対し、「両チームが全力を尽くした、素晴らしい内容だったと思います。我々は勝利を収めることができませんでした。それに関しては非常に残念ですが、今回の試合を通じて日本、そして北朝鮮のサッカーがさらに発展するものと思います」と述べ、前向きに総括した。

 また、「北朝鮮も日本も大変素晴らしいフェアプレーを見せてくれた」と前置きしつつ、判定には不服を唱えている。同氏の言葉として、以下に続く。

「(今日の試合を担当したのは)オーストラリアの主審でしたが、もちろん私どもは主審の判断を尊重します。しかしながら、本日私どもにとってはアウェイ戦ということもありまして、ややホームである日本チームに偏ったというか、かばうような判定が見受けられたのではないかと思います。これはやはり道徳的にも倫理的にも、本来であればアウェイで戦う、いわばゲストである私たちに対しもう少し尊重してくれる、そうした判定があってもいいのではなかったかと思います」

 なお、最終予選でVARが導入されなかったことに関しては、「公正な判定をするためにはそれらが導入されればいいと思いますが、VARを導入しないよりも、お伝えしたとおり、今回は重要な一戦だったわけで、その試合に臨む姿勢そのものが大切だったと思います。ただ、技術的にVARが導入されていれば、大きな助けになったかとは思います」と見解を示した。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

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【了】

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