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なぜ高額なまま別れ? サッカー選手、現役引退時の市場価値ランキング1〜10位。様々な理由でスパイクを脱いだ男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 「市場価値」はサッカー選手の価値を表す一つの指標であり、年齢や成績によって変動する。今回は現役引退した選手にフォーカスを当て、高い価値がある状態でスパイクを脱ぐことを決断した選手を1~10位のランキング形式で紹介する(市場価値はデータサイト『transfermarkt』を参照)。


10位:ヴァグネル(元ブラジル代表)

元ブラジル代表MFヴァグネル【写真:Getty Images】

生年月日:1973年3月19日
引退年:2006年3月(32歳)
市場価値:550万ユーロ(約7.7億円)

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 母国ブラジルでキャリアをスタートさせたヴァグネルは、1997年夏に元ブラジル代表DFカフーと同じタイミングでローマに加入した。このブラジル人MFを中盤と右SBでプレーできることから当時のズデネク・ゼーマン監督は高く評価していたそうだが、環境に馴染めず、わずか1年でローン移籍での放出となった。

 イタリアの名門では成功を収めることができなかったヴァグネルだが、ここから彼の全盛期が始まる。ローマからのローン移籍で加入したヴァスコ・ダ・ガマとサンパウロで数々のタイトル獲得に貢献すると、2000年夏に加入したセルタ・デ・ビーゴでも印象的な活躍を披露する。この活躍が評価されてブラジル代表に初招集され、2001年のコンフェデレーションズカップのメンバーにも選出された。

 このままトップスターへの街道を歩むかと思われたヴァグネルだったが、まだ20代の彼に怪我が襲う。セルタでも主力でありながら徐々に怪我の影響もあって出場機会を減らし、チームがクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した2002/03シーズンは8試合しか先発に名を連ねることができなかった。その後、2005年冬に母国のアトレチコ・ミネイロに移籍したが負傷の影響で戦力となりきれず、翌年3月に32歳の若さで現役を引退。当時の市場価値は550万ユーロ(約7.7億円)あったが、彼の身体は限界を迎えていたようだ。

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