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フォーカス 2か月前

なぜ高額なまま別れ? サッカー選手、現役引退時の市場価値ランキング1〜10位。様々な理由でスパイクを脱いだ男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

8位:スティーブ・サヴィダン(元フランス代表)

元フランス代表FWスティーブ・サヴィダン
【写真:Getty Images】


生年月日:1978年6月29日
引退年:2009年7月(31歳)
市場価値::600万ユーロ(約8.4億円)

 突如発表されたスティーブ・サヴィダンの現役引退はサッカー界を揺るがせた。2008年11月に30歳でフランス代表デビューを飾ったストライカーは、およそ半年後の2009年7月にユニフォームを脱ぐことを決断している。

 デビューからしばらくの期間を3部でプレーしていたサヴィダンは、プロサッカー選手としては生活できなかったため、バーテンダーや廃品回収などの副業で生計を立てていたようだ。そんな苦労人は2006/07シーズンにリーグ・アンの選手にまで登り詰め、そこから3季連続で二桁ゴールを達成した。

 この活躍から2008年11月にレイモン・ドメネク監督率いるフランス代表に初招集され、ウルグアイ代表戦で念願のデビューを飾った。そして2009/10シーズンの夏の移籍市場ではモナコへの移籍が決まり、キャリア初の名門クラブでのプレーとなるかと思われた。しかし、その際のメディカルチェックで心臓に問題があることが発覚。医者の助言を受けたサヴィダンはサッカー選手としてのキャリアではなく、自らの人生を生き抜くことを選び、わずか31歳で現役引退を決断した。当時の市場価値はキャリア最高額の600万ユーロ(約8.4億円)であり、これからという時期での引退となった。

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