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フォーカス 2か月前

なぜ高額なまま別れ? サッカー選手、現役引退時の市場価値ランキング1〜10位。様々な理由でスパイクを脱いだ男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

6位:ディーン・アシュトン(元イングランド代表)

元イングランド代表FWディーン・アシュトン
【写真:Getty Images】


生年月日:1983年11月24日
引退年:2009年12月(26歳)
市場価値:850万ユーロ(約11.9億円)

 ディーン・アシュトンはまさに“悲劇”のサッカー選手だ。3部からプレミアリーグまで駆け上がり、イングランド代表のエースとして嘱望されていた才能はわずか26歳で現役引退を余儀なくされている。

 クルー・アレクサンドラやノリッジでゴールを量産していたアシュトンは、2006年1月にウェストハムへと移籍。その半年後にスティーブ・マクラーレン監督率いるイングランド代表に初招集された。しかし、試合前日のトレーニングでショーン・ライト=フィリップスから強烈なタックルを食らってしまい、足首を骨折。翌2006/07シーズンを全休するほどの大怪我だった。

 復帰した2007/08シーズンにプレミアリーグで10ゴールを決めたアシュトンだったが、この怪我が最後まで完治することはなかった。その後も離脱を繰り返すと、2006年の手術で執刀した外科医ニエク・ファン・ダイクから「サッカーを続ければ永久に歩けなくなる危険性がある」と忠告され、2009年12月に現役引退を発表。26歳となったばかりのストライカーのキャリアは“1つの事故”で完全に狂わされた。

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