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大低迷…。欧州でまったく輝けなかった日本人選手10人。満を持して移籍も…。思い通りの活躍は叶わず

シリーズ:欧州で輝けなかった日本人選手 text by 編集部 photo by Getty Images

DF:槙野智章


【写真:Getty Images】


生年月日:1987年5月11日
主な在籍クラブ:ケルン

 Jリーグ通算456試合に出場し、日本代表としてもワールドカップのピッチに立った日本屈指のDF槙野智章も欧州で活躍することはできなかった。サンフレッチェ広島の育成組織出身の槙野はクラブがJ2を戦った2008シーズンにトップチームの主力として定着し、2010シーズンにはJリーグベストイレブンに選出されるほどの成長を遂げた。

 槙野はさらなる飛躍を求めて2011年1月にケルンへ移籍した。しかし槙野の欧州での挑戦は厳しいものとなった。ケルン在籍約1年間の中で出場したリーグ戦は8試合で、その内スタメンとしてプレーしたのはデビュー戦のザンクトパウリ戦のみであった。

 槙野はトップチームでベンチ入りしていただけに、リザーブチームでチャンスを探ることもなかなかもどかしい状況に置かれていた。途中出場から70分以上プレーしたバイエルン・ミュンヘン戦を最後に、槙野は2012シーズンから浦和レッズでプレーする決断を下している。

 槙野は浦和に移籍して以降、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)をはじめとした複数のタイトルを獲得し、個人としてもJリーグベストイレブンやAFC年間最優秀選手候補に選出されるなど、充実したキャリアを送っていた。1年で欧州から離れる選択をした槙野であったが、それを糧にしてその後のキャリアを輝かしいものにしたと言えるだろう。

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