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大低迷…。欧州でまったく輝けなかった日本人選手10人。満を持して移籍も…。思い通りの活躍は叶わず

シリーズ:欧州で輝けなかった日本人選手 text by 編集部 photo by Getty Images

GK:権田修一


【写真:Getty Images】


生年月日:1989年3月3日
主な在籍クラブ:SVホルン、ポルティモネンセ

 2022 FIFAワールドカップで日本代表の守護神としてゴールマウスを守っていた姿がまだ記憶に新しい権田修一も、かつてヨーロッパに挑戦した日本人選手の1人である。権田はこれまで欧州に2度渡っている。1回目は、当時オーストリア3部に属していたSVホルンへの期限付き移籍だ。

 FC東京で定位置を掴んでいた権田であったが、2015シーズンにオーバートレーニング症候群を発症し、心機一転を図り環境を変えてSVホルンでプレーすることを選択した。2015/16シーズンは右足脛骨の骨折によって出場は2試合にとどまったが、翌2016/17シーズンは2部昇格を果たしたクラブの正GKとして定位置を掴んだ。

 その後欧州の他クラブへの移籍を模索してFC東京との契約を解除した権田だったが、好ましいオファーは届かず、サガン鳥栖への移籍を選択する。鳥栖で定位置を掴み、再び欧州でプレーすることを目指した権田は2019年1月にポルトガルのポルティモネンセへの完全移籍を決断した。

 だが2020年2月以降スタメンに定着するも、2020/21シーズンは開幕戦からブラジル人GKサムエウ・ポルトゥガウ・リマにポジションを奪われてしまい、試合に出場することができなかった。結局権田はシーズン途中の2021年1月に新天地を求め、清水エスパルスへ移籍した。権田の2度目の挑戦は、日本人GKが海外で活躍することの難しさを物語る一例となった。

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