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大低迷…。欧州でまったく輝けなかった日本人選手10人。満を持して移籍も…。思い通りの活躍は叶わず

シリーズ:欧州で輝けなかった日本人選手 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:宮市亮


【写真:Getty Images】


生年月日:1992年12月14日
主な在籍クラブ:アーセナル、フェイエノールト、トゥウェンテ、ザンクトパウリ

 宮市亮は欧州でプレーしていた多くの期間を怪我に苦しめられていた。各世代別日本代表にも選出されるなど将来を嘱望されていた宮市は2011年冬に中京大学附属中京高校からJリーグを経ずにイングランドの名門アーセナルに加入した。

 大きな注目を集めた宮市は、2010/11シーズンはフェイエノールトへ期限付き移籍をしてプレーした。加入直後からスタメンの座を掴むと12試合出場3ゴール5アシストを記録して評価を高めた。翌シーズンにボルトンでプレミアリーグデビューを果たすなどキャリアは順調な滑り出しであったが、2012/13シーズンに期限付き移籍したウィガンで2度の右足首靭帯損傷に見舞われ、長期離脱を強いられてしまう。

 その後宮市は怪我に悩まされ続けることになる。ハムストリングの負傷や前十字靭帯断裂、内転筋損傷など多くの怪我を負い、ヨーロッパのクラブを渡り歩くもシーズンを通してほとんどフル稼働できなかった。2021年、ドイツ2部のザンクトパウリでのプレーを最後に宮市は横浜F・マリノスに移籍してJリーグに活躍の場を移すこととなった。

 宮市は2022年7月にEAFF E-1サッカー選手権の韓国代表戦でキャリア3度目となる前十字靭帯断裂の大怪我を負ったが、復帰後はコンスタントに試合に出場し続け、復活を遂げつつある。「ガラスの天才」はJリーグで本来のポテンシャルを示すことができるか。

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