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海外サッカー 3週間前

【欧州CL分析コラム】冴えわたったアルテタ采配。アーセナルが一度失った流れを取り戻した方法とは

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)最新ニュース

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1st レグ、アーセナル対バイエルン・ミュンヘンが現地時間9日に行われ、2-2の引き分けに終わっている。前半途中に1-2と試合をひっくり返されたアーセナルだったが、後半に何とか追いついてみせた。アルテタ監督はどのようにして試合の流れを取り戻したのだろうか。(文:安洋一郎)


準々決勝屈指の好カードは2-2のドロー


【写真:Getty Images】

 2023/24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝にて、プレミアリーグで優勝争いを演じているアーセナルと、ブンデスリーガで首位レバークーゼンに勝ち点16を離されて連覇の記録が途絶えることが決定的となっているバイエルン・ミュンヘンが顔を合わせた。

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 リーグ戦での結果が明暗分かれていることや直近数試合の調子を踏まえるとホームチームが優位だと思われたが、1stレグの結果は2-2の引き分けに。試合全体を見てもドローが妥当の接戦だった。

 最初に試合の主導権を握ったのはアーセナル。12分に復調気味のブカヨ・サカの鮮やかな一撃で先制に成功した。しかし、CLという大舞台に慣れていない影響もあったのか、攻め急ぐ場面が目立つなど焦りも見られ、ミス絡みで18分と32分に連続失点。試合のコントロールを完全に失ってしまった。

 経験値でアーセナルを上回るバイエルンに1-2のリードを許して前半を折り返す展開となった中で、ミケル・アルテタ監督率いるチームはどのようにして再び流れを自分たちに引き寄せたのだろうか。

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