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日本代表 4週間前

守田英正がいないと危うい…。サッカー日本代表には“ムラ”が生じている。W杯で致命的になり得る課題【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

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19日、サッカー日本代表はFIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選の中国代表戦を迎え、3−1で勝利した。ターンオーバーを採用し前回のインドネシア代表戦から先発を5人入れ替えた日本だが、均衡状態の中でもセットプレーから得点をもぎ取る勝負強さを見せてくれた。一方、浮き彫りとなった2つの課題とは?(文:西部謙司)

▽著者プロフィール:西部謙司

1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。現在は千葉市に住み、ジェフ千葉のファンを自認し、WEBスポーツナビゲションでは「犬の生活」を連載中。サッカーダイジェスト、フットボリスタなどにコラムを執筆中。『ちょいテク 超一流プレーヤーから学ぶちょっとスペシャルなワザ』監修(カンゼン)、「サッカー右翼サッカー左翼」(カンゼン、)近著に『戦術リストランテⅣ』(ソル・メディア)、「ゴールへのルート」(Gakken) 、共著の『サッカー日本代表の戦術が誰でも簡単に分かるようになる本』(マイナビ)、『FCバルセロナ』(ちくま新書)がある。

勝負強い日本代表。セットプレー2発

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【写真:Getty Images】

 前半にCKから2ゴール、後半に1点返されたものの、すぐに3点目を入れて勝利。サウジアラビア代表がインドネシア代表に敗れ、次のバーレーン代表戦に勝利すれば日本代表の予選通過が決まることになった。

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 結果的に楽々と予選を通過しそうな気配が濃厚になってきたわけだが、インドネシア戦に続いて楽勝と呼ぶにはひっかかりのある試合内容ではあった。

 中国代表は日本のビルドアップをある程度制限できていた。30分を経過してもこれといった決定機を作れず。39分に久保建英の左CKを小川航基が見事なヘディングで沈めて先制。

 アディショナルタイムに伊東純也の右CKをニアで町田浩樹が合わせ、ゴール前を通過したところに板倉滉が飛び込んで2−0。流れの中でチャンスを作れなくてもセットプレーで得点する勝負強さをみせつけた。

 ただ、中国の守備隊形をずらす変化はなく、インドネシア戦でそれを先導していた守田英正と鎌田大地の不在、2人の影響力の大きさを感じさせる前半だった。

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