冨安健洋らの去就はどうなる
当初、アーセナルの新SDの最有力候補は今季限りでレアル・ソシエダを離れることが決定しているロベルト・オラベだと報じられた。しかし、結果として彼の招聘が見送られて、1月にフリーとなっていたベルタが就任したのは、シーズンが閉じる前からやらなければいけない仕事が多いからだろう。
夏の移籍市場に向けての準備はもちろん、まずはそのために現状の戦力を見極める必要がある。というのも、エドゥが昨年11月にSDを退任してから誰一人として新契約にサインをしてないのだ。
アイト暫定SD体制でも話は進んでいただろうが、最終的な判断が下されておらず、ベルタが最初に行う仕事は「契約延長交渉」であることが予想される。
現行契約で今シーズン終了後に契約満了となるのが、トーマス・パーティーとジョルジーニョ、そしてローン移籍で加入しているラヒーム・スターリングとネトの4名である。この中でも今シーズン大活躍しているトーマスの去就には注目が集まっている。
仮に彼が今季終了後に退団すると、その代役となる選手の獲得は必須。ジョルジーニョも退団となれば一気に中盤の選手層が薄くなるため、その後任候補を複数リストアップする必要がある。
他にもオレクサンドル・ジンチェンコやレアンドロ・トロサール、冨安健洋との契約が2026年夏まで、ブカヨ・サカ、ウィリアン・サリバ、ガブリエウ・マガリャンイスらの契約も2027年夏までに迫っており、今季大ブレイクしたアカデミー出身のイーサン・ヌワネリやマイルズ・ルイス=スケリーも新契約を締結していない。
仮に彼ら全員と契約延長となれば、すでに高額な人件費がさらに高騰する可能性が高く、選手によっては残留か売却かの判断が迫られるだろう。