サッカー最新ニュース

アトレティコ・マドリード、欧州CLの敗退のショックが大きい？

　アトレティコ・マドリード現地時間2日、スペイン国王杯（コパ・デル・レイ）準決勝の2ndレグでバルセロナをホームに迎え、0-1の敗戦。2戦合計4-5でファイナル進出を逃した。この敗戦で、昨夏に大型補強を敢行して今季に臨んだアトレティコだったが、無冠が濃厚に。スペインメディア『as』は3日、「夢から悪夢へ」と伝えている。

　昨夏の移籍市場でマンチェスター・シティからFWフリアン・アルバレス、ビジャレアルからFWアレクサンデル・セルロート、チェルシーからMFコナー・ギャラガー、レアル・ソシエダからDFロビン・ル・ノルマンを獲得し、推定総額2億ユーロ（約320億円）以上を投じたアトレティコ。新戦力も徐々にフィットし、ラ・リーガ前半戦を首位で折り返すと、UEFAチャンピオンズリーグ（欧州CL）のリーグフェーズは5位で終え、ノックアウトフェーズにストレートインを果たした。さらに、コパ・デル・レイでもセミファイナルへと駒を進め、順調にタイトル獲得への歩みを進めてきた。

　しかし、3月4日に行われた欧州CLラウンド16の第1戦、敵地でのレアル・マドリード戦で1-2で敗戦を喫してから、公式戦6試合で4敗。約1か月の間で欧州CLでは、マドリーに敗退に追いやられ、ラ・リーガでは首位バルセロナと勝ち点9ポイント差の3位に順位を落とし、コパ・デル・レイでもバルセロナに苦杯を舐めた。

　同メディアは、今季は無冠が濃厚となったディエゴ・シメオネ監督率いるチームを「夢から悪夢へ」と題し、「歴史的なシーズンになるはずだったが、わずか1か月で砂漠をさまよう様なチームに変わってしまった」と表現した。

　続けて「欧州CLでは、これ以上ないほど痛ましい形での敗退となった」とマドリー相手に一歩及ばなかった敗戦を記したうえで、「その打撃からチームは精神的にも、そしてフットボール面からも立ち直れていない」とヨーロッパでの舞台で永遠のライバル相手にショッキングな形で敗戦したことが大きく影響し、直近の結果に繋がったと『as』は指摘している。アルバレスの“ダブルタッチPK”など、やや運にも見放されたアトレティコだが、残りのシーズンでどのような戦いを見せてくれるのだろうか。