フットボールチャンネル

コラム 1か月前

躍進はマンUのおかげ?ニューカッスルが手にした“あるスペシャリスト”。強度が命のクラブにうってつけの人物とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

昨季のニューカッスルを悩ませていた懸念点

 まず本題に入る前に、エディ・ハウ監督が率いるニューカッスルのプレースタイルについて言及しよう。

 イングランド人指揮官は就任時から「“インテンシティ”こそが、我々のアイデンティティだ」と語り、世界有数の強度の高いプレスを得意とするチームを作り上げている。

 その中でもブルーノ・ギマランイスとジョエリントン、サンドロ・トナーリの3枚の中盤の破壊力は抜群。狙ったターゲットに自由を与えない強度に加えて、ボールを奪った直後の質も高い。彼らが起点となり、アレクサンダル・イサクやアンソニー・ゴードン、ジェイコブ・マーフィーら強力な前線が素早くゴールを陥れるのが得意な形だ。

 一方で強度の高いサッカーは、試合ごとにおける瞬間的な破壊力こそ凄まじいが、これを長いシーズンを通して維持することは不可能に近い。この懸念点が、昨季のニューカッスルを悩ませた。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!