昨季のニューカッスルを悩ませていた懸念点
まず本題に入る前に、エディ・ハウ監督が率いるニューカッスルのプレースタイルについて言及しよう。
イングランド人指揮官は就任時から「“インテンシティ”こそが、我々のアイデンティティだ」と語り、世界有数の強度の高いプレスを得意とするチームを作り上げている。
その中でもブルーノ・ギマランイスとジョエリントン、サンドロ・トナーリの3枚の中盤の破壊力は抜群。狙ったターゲットに自由を与えない強度に加えて、ボールを奪った直後の質も高い。彼らが起点となり、アレクサンダル・イサクやアンソニー・ゴードン、ジェイコブ・マーフィーら強力な前線が素早くゴールを陥れるのが得意な形だ。
一方で強度の高いサッカーは、試合ごとにおける瞬間的な破壊力こそ凄まじいが、これを長いシーズンを通して維持することは不可能に近い。この懸念点が、昨季のニューカッスルを悩ませた。