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コラム 1か月前

躍進はマンUのおかげ?ニューカッスルが手にした“あるスペシャリスト”。強度が命のクラブにうってつけの人物とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

キーマンは「怪我予防のスペシャリスト」

ニューカッスルSD
【写真:Getty Images】

 昨季から今季にかけてニューカッスルとマンチェスター・ユナイテッドの両クラブ間であった大きな動きが、スポーツ・ディレクター(SD)を務めていたダン・アシュワース氏の引き抜きである。昨年7月1日付けで再建を図る名門に移籍した。その移籍金は推定1000万ポンド(約19億円)とされている。

 これに伴いニューカッスルは後任として、2023年10月までASモナコのSDを務めていたポール・ミッチェル氏を招聘。彼はPSR(プレミアリーグの『収益性と持続可能性に関する規則』)を筆頭とする財務規定を遵守するために派手な選手補強は行わなかったが、それ以上に大きな効果をもたらす人材をマグパイズに招き入れた。

 その人物こそ「怪我予防のスペシャリスト」と称されるジェームス・バンス氏である。ミッチェルSDとサウサンプトンで出会い、モナコで本格的にタッグを組んだ彼が、新たに怪我人を管理するパフォーマンス・ディレクターに就任した。

『The Athletic』によると、ニューカッスルと同じように運動量が求められたモナコで結果を残したバンス氏は、トレーニングから最新鋭のデータを活用して選手のコンディションを管理することで、怪我人の減少に大きく貢献したそうだ。

 彼はクラブ公式サイトでメディカルやスポーツ科学、栄養学、心理学に精通していると紹介されており、現在のニューカッスルは男子のトップチームだけで28人のスタッフを従えている。

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