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2024/25シーズンのカラバオ・カップを制したニューカッスル・ユナイテッド。70年ぶりの国内タイトル獲得に加え、プレミアリーグでも好調と、充実した時期を過ごしている。意外に思われるかもしれないが、この成功にはマンチェスター・ユナイテッドが関わっている。なぜ彼らの存在がニューカッスルを強くしたと言えるのだろうか（文：安洋一郎）。※日時は全て現地時間
大成功のシーズンを過ごすニューカッスル
【写真：Getty Images】
ニューカッスル・ユナイテッドにとって“トロフィー”は格別なものだった。
3月16日にウェンブリー・スタジアムで行われたカラバオ・カップ決勝にて、リバプールに2-1で勝利。70年ぶりとなる国内タイトル獲得に、選手やスタッフをはじめとするクラブ関係者、そして長年にわたって待望の瞬間を願い続けたファンは歓喜の渦に包まれた。
3月30日には本拠地セント・ジェームズ・パークの近隣でパレードが開催された。推定30万人以上の群衆が通りを埋め尽くし、その中には信号や木の上に登って旗を振り、街の“英雄“たちを讃える熱狂的なサポーターの姿もあった。ホームタウンのニューカッスル・アポン・タインの推定人口がおよそ29万人程度と考えると、狂喜乱舞の大きさが窺い知れる。
まるで革命後のような壮観な光景が広がったが、今シーズンのニューカッスルの戦いはまだ終わっていない。プレミアリーグ第31節終了時点で、1試合の未消化がありながら暫定で来季のUEFAチャンピオンズリーグ（CL）出場圏内の5位という好順位につけている。
さて、ここまでの内容では、4月13日にホームで対戦するマンチェスター・ユナイテッドの関係性は見えてこない。
ただ、ニューカッスルにとって待望の“タイトル”と2季ぶりとなる“CL出場権”獲得の可能性を残す大成功のシーズンに、彼らが間接的に影響を与えたと断言できる。その理由を探っていこう。
