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フォーカス 1か月前

今は我慢…? 今冬に移籍も試合に出られていない欧州日本人5人。茨の道? ベンチを温めているのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:山田楓喜(やまだ・ふうき)


【写真:Getty Images】

生年月日:2001年7月10日
所属クラブ:ナシオナル(ポルトガル)
移籍後リーグ戦成績:8試合0ゴール1アシスト

 昨年、東京ヴェルディで一定の活躍を収めた山田楓喜だが、移籍先のナシオナルでは目立ったプレーを見せることが出来ていない。

 京都サンガF.C.の下部組織出身の山田は、2020年にトップチームデビューを果たすと、ヴェルディに期限付き移籍となった昨季に飛躍。コンディション不良による離脱も多かったが、リーグ戦21試合で5ゴールを記録した。特に左足の精度はJリーグの中でも屈指で、昨季の同5ゴールのうち、実に3ゴールが直接フリーキックで奪ったものだ。

 U-23日本代表では主に右ウイングで起用され、昨年のパリオリンピック(パリ五輪)では3試合に出場。セットプレーのキッカーを務めるなど、自身の評価を高めた。

 その山田は、昨シーズン終了後に、保有元の京都からポルトガル1部のナシオナルに期限付き移籍している。これが初の海外挑戦となった。

 しかし、いきなり大活躍できるほど現実は甘くない。加入後3試合はベンチ外となり、4試合目で初出場を記録するも、初スタメンとなった次の試合では2枚のイエローカードをもらい退場。アピールが必要な試合で、自らの評価を下げるようなプレーを見せてしまった。

 第25節のベンフィカ戦では、スタメン出場を勝ち取ったが、そこで結果を残すまでにはいかず、以降の3試合もベンチからのスタート。京都からのレンタル期間が今年6月までと短い中で、海外に残り続けるためにはいまひとつな活躍に終始している。

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