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今は我慢…? 今冬に移籍も試合に出られていない欧州日本人5人。茨の道? ベンチを温めているのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:黒川淳史(くろかわ・あつし)


【写真:Getty Images】

生年月日:1998年2月4日
所属クラブ:スパルタク・ヴァルナ(ブルガリア)
移籍後リーグ戦成績:出場なし

 念願の海外挑戦となった黒川淳史だったが、移籍後は試合に出場することすらままならない日々が続いている。

 大宮アルディージャ(現・RB大宮アルディージャ)のユース育ちである黒川は、アンダー世代のサッカー日本代表に選出されるほどの逸材だった。2017年に大宮でトップチーム昇格を果たすと、翌年からは水戸ホーリーホックに期限付き移籍で加入。2年間で試合経験を十分に積み、大宮に復帰した2020年にはリーグ戦37試合に出場し7ゴール5アシストの成績を残した。

 このシーズン終了後には、海外クラブへの移籍が秒読み段階まで迫っていた。しかし、最後のメディカルチェックを通過することができず、初の海外挑戦は幻となってしまった。

 2021シーズンにはキャリアハイの出場数とゴール数を記録(J2リーグ戦42試合に出場して9ゴール)するも、ジュビロ磐田に完全移籍をした2022シーズン以降は思うように試合に絡むことができず、黒川の海外挑戦は夢のまま消えてしまうと思われていた。

 それでも、27歳となった今季、FC町田ゼルビアからブルガリア1部のスパルタク・ヴァルナに移籍することが決定した。4年越しの願いが叶い、黒川は「自分自身ヨーロッパでプレーすることは人生の中で目標にしてきた中で、このようなタイミングでチャレンジできるという事はものすごく幸せな事」とコメントしている(町田の公式サイトより)。

 しかし、移籍してから約1ヶ月、その間チームもリーグ戦だけで6試合を消化しているが、今のところ黒川はベンチ入りすらできていない状況だ。町田からのレンタル期間は今年の6月までとなっているが、このままいくとすぐに日本に帰る事態となってしまう可能性が高いだろう。

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【了】

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