MF:伊藤敦樹
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年8月11日
所属クラブ:ヘント(ベルギー)
24/25リーグ戦成績:35試合2ゴール1アシスト
伊藤敦樹は浦和レッズの育成組織で育ち、流通経済大学を経て、2021年に浦和でプロとしてのキャリアを始めた。プロ1年目から定位置を獲得し、2023年に日本代表デビューを果たしたが、同年11月の負傷離脱以降は代表招集を受けていない。
それでも、2024/25シーズンは新たな環境で大きな成長を遂げた1年となった。
伊藤は昨年夏にベルギーのヘントに加入。9月中旬には先発の座を確保し、以降不動のレギュラーとなった。リーグ戦35試合出場のうち、29試合がスタメンだったことからも、信頼の高さは明らかだ。
伊藤は185cmの長身とアップダウンを繰り返せる運動量が武器で、攻撃に厚みを加えることができるボックス・トゥ・ボックスのMFだ。遠藤航や守田英正といった代表常連組とは異なる個性であり、チームに新たな選択肢をもたらす存在だ。
浦和で過ごした2024シーズンのJ1は、24試合出場で5ゴール4アシストだった伊藤は、ヘントでの1シーズンで2ゴール1アシストどまりだった。ただ、3月のアントワープ戦では高い位置でボールを奪いアシストを記録するなど、持ち味は健在。ヘントはリーグ上位6チームによるプレーオフで1勝9敗と苦戦しており、チーム状況に結果が左右された面もある。
それでも、ヨーロッパ挑戦1年目でコンスタントに試合に出たことは大きな成果であり、得るものもあったはず。今後、その成長を森保一監督に見せる機会が訪れるだろうか。