9位:町野修斗(ホルシュタイン・キール/ドイツ)
【写真:Getty Images】
今季がブンデスリーガでのデビューシーズンとなった町野修斗は、主に1.5列目のポジションでフル稼働。結果的に2部降格となったホルシュタイン・キールで11得点3アシストと結果を残した。
町野の最大の魅力は、ブンデスリーガでも2桁ゴールを記録した「攻撃力」だろう。フィニッシュワークが多彩な選手で、利き足である右足以外でも左足で3ゴール、頭で1ゴールと、得意な得点パターンが多い。第15節アウクスブルク戦では直接FKを決めるなど、遠距離からもゴールを狙える能力を持っている。
前線で何でもできる「万能型FW」で、中央で相手DFを背負った状況でボールを受けることもあれば、サイドに流れて数的優位を作ることもある。日本代表のチームメイトである伊東純也や久保建英のような1人で局面を打開できるような突出した能力があるわけではないが、「テクニック」や「パワー」、「スピード」はどれも水準以上のものを兼ね備えている。
周囲の選手を活かすことに長けていることから、近い距離でのコンビネーションが期待できるツートップの方が適正としては高いだろう。現状の日本代表はワントップが採用されているが、得点が欲しいタイミングでの町野の投入は効果的かもしれない。ロングスローも貴重な飛び道具だ。