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コラム 6か月前

「まだまだ甘さがある」佐野航大が考えるサッカー日本代表で生きる道「自分のポジションはやっぱり…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

森保一監督から伝えられた佐野航大の長所

 本人は「代表ではシャドウのところをやりたい。得点に絡んでいきたいので」とも語っていたが、そちらになると、さらにハードルが上がる。最終予選をけん引してきた南野拓実、久保、鎌田の牙城は高く、セルティックで目覚ましい活躍を見せている旗手怜央でさえ出番を得られないほど。佐野航大がチャレンジしていくためには、スペシャルな武器と数字が必要になってくる。

「森保さんや名波(浩)コーチからは、『前に入っていくプレーだったり、ボランチだったらボールを散らしながら前に当てるプレーが長所だ』と言われているので、そういうところは見せていきたいですね」とインドネシア代表戦前に話したが、それを遂行しつつ、ゴール・アシストに直結するプレーを見せて、強烈なインパクトを残す必要があるのだ。

 そういった課題はあるが、彼はまだ21歳。ここからいくらでも飛躍できる。NECナイメヘンとの契約は2028年夏までだが、今夏のステップアップの可能性がないとも言い切れない。2026年W杯を本気で目指そうと思うなら、このタイミングでの移籍が理想的だが、実際のところは2030年、2034年のW杯が現実的なターゲットになってくる。

 だからこそ、今回の兄弟同時出場の代表デビューを今後への糧にしなければいけない。佐野航大という多彩な能力を備えたプレーヤーがここからどんな変貌を遂げていくのか。興味深く見続けていきたいものである。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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