クラブW杯でパリを倒せるクラブはあるのか?
前半のPSGのボール支配率は74%。アトレティコはブロック内部に侵入させなかったものの、流動的に動くパリの選手をマンツーマン気味に追う時間が長くなるにつれ、チーム全体が疲弊していった。段々前に出ることが難しくなり、相手を押し返せなくなっていった。
ようやく保持を回復しても、相手のプレスと逆方向にボールを動かせる選手がいないアトレティコは、PSGのネガティブトランジションで簡単にハマってしまう。ボールを落ち着けられるMFコケが不在の前半は、ほぼ完全にPSgが試合を支配していた。
後半になると、コケが多少試合を変えた。プレスに出たPSGが空けた背後のスペースを使えるようになり、カウンターから数回の決定機を作ることに成功した。
しかし、その勢いも、主審の不可解な判定の連続と、77分のDFクレマン・ラングレの退場により、完全に失われてしまった。結果、4-0。勝ちグセが付いた欧州王者が、その実力を発揮した。
長いシーズンの後の代表戦期間が終わり、本来休暇を与えられるべき時期に行われる本大会。選手の表情からも、観客からも、「クラブ世界一を決める大会」の雰囲気は感じられなかったのは事実だ。同じ大陸のクラブ同士の一戦だったからなのかもしれないが、見る者を興奮させるスペクタクルさには欠けている印象を受けた。
今後大会が進むにつれ、欧州王者にギャフンと言わせるような戦いを見せてくれるチームが現れることを期待したい。
(文:阪田天祐)
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