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コラム 6か月前

「正直に言えば…」最終予選の対戦国が感じたサッカー日本代表は「どんな布陣でも質を保てる理由がある」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「正直に言えば…」「多くの国が…」

「これはワールドカップレベルだ。個々としても、チームとしても」と、オランダのレジェンドは語った。

「点差がこれ以上開かなかったのは幸運だった。日本代表のことはしっかり分析して臨んだが、個々の能力が非常に高い。チームとしても完全に試合を支配された。正直に言えば、それは誰もが見て分かったことだ。我々はそれを尊重しなければならない」

「我々もベストは尽くしたが、それでは足りなかった。日本代表の選手たちの質が高すぎた。それが事実だ。日本代表は今夜、我々には手に負えなかった」

 クライファートは、アヤックスとバルセロナでリーグ優勝を経験し、1994/95シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝でACミラン相手に決勝ゴールを決めた人物として、サッカー界の頂点をよく知る人物だ。そんな彼も、日本代表がカナダ、アメリカ合衆国、メキシコで来夏に行われる大会で、強豪国に匹敵する力を備えていることに疑いは持っていない。

「もし日本代表は今のような調子が続けば、多くの国が苦戦することになる」と、48歳の彼は述べた。

「個々の技術も高いし、チームとしての連動も素晴らしい。チーム全体に動きがあって、それが日本代表の大きな特徴だ。彼らはいつ・どこで動くべきかを分かっている。プレッシングも素晴らしく、チーム全体でしっかりと機能している」

「ボール保持時も、非常に速いテンポでボールを動かしているので、守るのが非常に難しい。繰り返すが、これはワールドカップレベルのチームだ。多くの国が日本代表との対戦に苦しむだろう」

 これは、もはや当然のように思える。大会開幕まで1年を残し、選手層が着実に厚みを増す中、各国の代表監督たちは「一体どの日本人選手をマークすべきなのか」と、頭を悩ませ始めているに違いない。

(取材・文:ショーン・キャロル)

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【了】

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