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Jリーグ 3か月前

「俺もすぐだから」小泉佳穂は細谷真大に伝えていた。柏レイソル大逆転劇の裏側「スッカスカになっている感覚」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「間違いなく3点は獲れる」

 ただ43分に「自分たちのディティールの甘さが出た」という悔やまれる場面が訪れる。一瞬でスペースを感知したMFマテウス・サヴィオが左サイドに展開。MF金子拓郎がドリブルで運び、MF関根貴大が折り返すとFW松尾祐介に流れ右足で蹴り込まれた。

 小泉は「大枠は悪くなかった。セットプレーから失点したのはきつかったけど、その後は相手を走らせていたので」と手応えを話すと、「(2失点目の)リスク管理の配置のところと押し込んだ時のアイデアやミドルシュートの精度や脅威を与えられるかというところで分かりやすい課題は出たと思います」と続けた。

 前半を終え2点のビハインドを背負ったが柏に焦りはない。リカルド・ロドリゲス監督の目にも浦和の足が止まっていることを感じとっていたからこそ「俺たちは逆転できる。自分たちを信じて攻撃的に行こう。間違いなく3点は獲れる」とメッセージを伝え、後半のピッチに選手を送り出す。

 後半から足元だけではなく背後への抜け出しが増えると、54分にDF杉岡大暉の蹴ったボールがゴール前に上がるとMF瀬川祐輔が右足で押し込み反撃の狼煙を上げた。

 そのなか、怪我明けの小泉は63分までプレー。ハーフタイムに「多分、俺もすぐだから交代の準備だけはしておいてくれ」と伝えていたFW細谷にバトンを渡すとピッチを後にした。

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