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Jリーグ 3か月前

「そんなん関係ないわーって涼しい顔で」初瀬亮が見ていた遠藤保仁の姿勢。ガンバ大阪『第2章』、頭に浮かぶ高3のときの記憶【コラム】

シリーズ:コラム text by 高村美砂 photo by Getty Images

ガンバ大阪『第2章』「それをもう一度、味わうために」

「少し前までは『ブーイング』という愛情をガンバサポーターの皆さんから受け取っていましたけど(笑)、今日は皆さんに大歓迎していただいて、本当に嬉しかったです。『家』に帰ってきたような気持ちでプレーできました。これまで所属したすべてのチームに感謝しているし、そこで成長できた自分がいたからこうして今がある。この先も、その感謝をもっともっとプレーで示していこうと思っています」

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 自身にとってガンバでの『第2章』に描くのは、もちろん『タイトル』だ。オファーを受けた際、真っ先に頭に浮かんだのは、初瀬がガンバユースに所属していた高校3年生だった2016年の元日。浦和レッズを破って頂点に輝いた天皇杯決勝でのチームの姿だったという。

 実はこの年からトップチームに昇格することが決まっていた初瀬は、今大会に二種登録選手として準決勝、決勝の2試合にメンバー入りを果たしている。残念ながら出場はなかったが、あの時、味の素スタジアムで味わった歓喜は、今も鮮明に覚えているそうだ。

「出場はできなかったですけど、決勝という特別な舞台で、サポーターの皆さんの興奮とか、ここぞという時のチームの勝負強さを間近で見て『次は自分が出て優勝したい』って思ったのを覚えています。それをもう一度、味わうためにも、この先も自分の全てを注いでガンバのために戦います」
 

 背番号は『21』。かつて、ガンバが『タイトル』の歴史を重ねていた時代に、右サイドバックとして活躍した加地亮をイメージして選んだという。もちろん、そのレジェンドに負けない新たな歴史を刻むことを、胸に誓って。

(取材・文:高村美砂)

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【了】

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