Jリーグの開幕から30年余り。歴史が重なるうちに、万人規模のスタジアムで戦うトップチームだけでなくクラブの下部組織にも多くの実績が生まれている。今回はJリーグが今年7月に発表した2024年度の決算をもとに、アカデミー関連経費が高いクラブをランキング形式で紹介する。未来への投資に最も熱心なのはどのチームだろうか?[5/5ページ]
※情報は9月3日時点のもの。
6位:横浜FC
2024年度アカデミー関連経費:3億7400万円
前年度経費:3億6600万円
横浜FCの親会社であるONODERA GROUPは、2022年11月にポルトガル2部リーグのUDオリヴェイレンセの株式の過半数を取得し、同クラブをグループの傘下に置いた。
今日もアカデミー出身の高橋友矢らがポルトガルの地で奮闘中だ。
2024年度、海外志向も強い横浜FCは育成組織に3億7400万円を投じている。J1とJ2を行ったり来たりするエレベータークラブの様相を呈しているが、アカデミーには一貫して注力する姿勢を示している。
2023年度には3億6600万円、2022年度も3億500万円を下部組織関連費用として計上しており、J2の規模とは一線を画す金額を投資した。
同クラブのアカデミー出身としては、パリ五輪(オリンピック)でも活躍したMF斉藤光毅らが挙げられる。現在英チャンピオンシップのQPRで活躍する快速ドリブラーは、2018年に当時高校2年生ながらトップチーム2種登録され、J2初出場を記録した。
現在もアカデミーの地力は高く、2024シーズンの高円宮杯U-18プレミアリーグEAST制覇を成し遂げた。総合優勝こそ大津高等学校に譲ったが、鹿島アントラーズユースや柏レイソルU-18などの強豪を抑えてのリーグ優勝は称えられるべきだろう。
今季も現役高校生ながら大亀司、櫻井斗真、山岸克斗らが2種登録されており、晴れ舞台への出番を待っているところだ。
トップチームは現在勝ち点「23」でJ2降格圏の19位。明るい話題が多いアカデミーとは対照的な状況だが、ポテンシャルは十分のように見える。
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