「したたかさというか賢さが自分には…」
「試合前日に『累積警告の関係で、これまでの試合でもらっている選手はもらわないように』という話が監督からあったなかで自分がもらってしまった。そこに関して責任を感じるし、申し訳ないと思っています」
ルヴァン杯のレギュレーションでは、通算2枚目のイエローカードをもらった選手は次の試合が出場停止となる。マリノスとの第2戦で登録された20人で“リーチ”がかかっていたのは、第1戦の54分に警告を受けた中川だけ。チーム全体へ向けているようで、実は中川へ送られたメッセージだった。
中村太主審が中川へイエローカードを提示したのは68分だった。柏陣内の中央でドリブル突破を図った植中朝日を背後から倒したプレーを、中川は「相手への対応がまず悪かった」と反省を込めて振り返る。
「あの場面では(相手に)ついていくだけでよかった。(次のプレーに対する)準備が足りなかった部分で印象が悪かったのと、そういったしたたかさというか賢さが自分にはまだまだ足りませんでした」
だからといって、ロドリゲス監督が中川へ寄せる信頼が揺らいでいたわけではない。中村主審がすでにマリノスの鈴木冬一、山根陸、ジェイソン・キニョーネスへイエローカードを提示していた展開を踏まえたうえで、中川が2度目の警告を受けて退場処分となる最悪のケースも危惧していたはずだ。
何よりもアビスパ福岡に2-1で逆転勝ちした8月31日のJ1リーグ第28節を含めて、依然として猛暑が続いた8日間で3試合を戦う過密日程で、指揮官がすべての試合で先発させた選手は5人。そのうち福岡戦、マリノスとの第1戦で続けてフル出場したのはキャプテンのDF古賀太陽と中川だけだった。