2025シーズンのJ1で7位に終わった浦和レッズ。今季もマチェイ・スコルジャ監督が指揮を執り、まずは明治安田J1百年構想リーグでタイトルを目指す。そこに向けて、1月7日~24日までには、沖縄キャンプを実施。その中で、チームとしての課題や手ごたえが見えてきた。浦和はどう変わるのか。レポートする。(取材・文:河治良幸)[2/2ページ]
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競争が生むチーム内の活性化
「(松尾)佑介くんとやる時は、僕が落ちて佑介くんが背後に抜けるスペースを作る作業とか、連係しながらどちらが背後にというのをやらないといけないし、(中島)翔哉くんならスペースを上手く開けながら最後に自分が背後に出るのがあるんですけど、使い分けながらできていると思います」
そう語る肥田野は「結果が出ているのでいい手応えがありますけど、サイドで出てもFWで出ても、常に結果を意識していきたいですね」と語る。
周囲との連係は常に意識するが、ボールを持ったらシュートという第一の選択肢は変わらない。
FWには経験豊富な外国人FWのイサーク・キーセ・テリンがおり、順当ならジェフユナイテッド千葉戦の開幕スタメンと見られるが、好調をアピールしてきた肥田野にも、十分にチャンスはありそうだ。
そうしたチーム内競争の活性化について、守護神の西川周作は「昨年の最後に活躍した肥田野のような選手が、1年目から活躍してくれることが、チームの流れを変えてくれると思っています。これまでいる選手と今年入った選手が一つになれれば、本当に素晴らしいチームになれる」と主張する。
もちろん西川にとっても、肥田野と同じく大卒ルーキーとして加入した佐藤瑠星などとの競争がある。
戦術的なトライとその中で起こる個の競争意識。それらがうまく噛み合っていけば、百年構想リーグでも躍進していく期待は大きい。
ただし、宮本が指摘するように、半年間の戦いであっても、うまくいかないことも出てくるだろう。
そこでどう監督や選手が振る舞っていくのか。そうした状況でこそ起こるチームの成長にも期待して見ていきたい。
(取材・文:河治良幸)
【著者プロフィール:河治良幸】
東京都出身。サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で日本代表を担当し、プレー分析を軸にグローバルな視点でサッカーの潮流を見続ける。セガ『WCFF』の選手プロフィールを担当。著書に『勝負のスイッチ』『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』『サッカー番狂わせ完全読本ジャイアントキリングはキセキじゃない』がある。X:@y_kawaji
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