サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの11位から15位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[2/5ページ]
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14位:清水エスパルス(191)
2025リーグ戦成績:14位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:7人(15位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:18,803人(12位)
2024年度営業収益:約50億300万円(12位)
2024シーズンにJ2優勝を飾り、3シーズンぶりにJ1へ帰還した清水エスパルスだが、パワーランキングでは前年の11位から3ランクダウンの14位となった。
ピッチ上では、秋葉忠宏監督のもと開幕から好スタートを切り、一時は上位をうかがう勢いを見せた。
しかし、メンバーをほぼ固定してシーズンを戦う中で終盤は失速し、14位でフィニッシュ。前半戦の期待感は長続きしなかったとしても、昇格1年目で残留という最低限のノルマを完遂した点は評価に値する。
しかし、そのほかの項目は前年に比べて順位を落とした。
ホームゲームの平均動員数は、18,803人で12位。本拠地「IAIスタジアム日本平」の入場可能数が19,594人で連日満員の盛況ぶりだった。
しかし、J2で過ごした2024シーズンの平均が17,750人で、すでにほぼ満員だったため、物理的な限界により、上昇率としてはイマイチだった。
現在新スタジアム構想が議論されているところで、アクセス改善に加えてキャパシティ増加も目下の重要なトピックのひとつだ。
また、2024年度の営業収益は約50億300万円で、前年から約1億円の微減となった。リーグ全体の市場規模が拡大する中で、この減少は相対的な競争力低下を意味し、項目別順位も9位から12位へ後退した。
ホームグロウン選手は、昇格に伴う選手の入れ替えにより前年の11人から7人へと減少。5位タイから15位タイへ大幅なランクダウンとなった。
北川航也、住吉ジェラニレショーンら主力がチーム内で存在感を示しているが、2024年7月に白崎凌兵がFC町田ゼルビアに加入したほか、J1昇格にあたって西澤健太や川本梨誉が移籍。自前選手の居場所が限られた。
オリジナル10として根強い人気を誇る清水は、J2において圧倒的な“パワー”を有していたが、J1基準の荒波に揉まれる格好となった。

