サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの11位から15位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[3/5ページ]
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13位:東京ヴェルディ(192)
2025リーグ戦成績:17位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:9人(7位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:21,121人(10位)
2024年度営業収益:約36億8,300万円(18位)
東京ヴェルディは2025シーズンのJ1リーグを17位で終え、ギリギリで残留を果たしたが、パワーランキングでは13位に踏みとどまっており、クラブの基盤が着実に固まりつつあることを示している。
2024シーズン、16年ぶりのJ1で躍進したヴェルディは、6位でシーズンを終え、順位は大きく後退。この項目では11ランクダウンで、ポイントを大きく減らす格好になった。
しかし、その他の項目は軒並み向上し、この減少分を補っている。
ホームゲームの平均動員数は、2024シーズンの20,976人から21,121人に増加した。
上昇率としては微増だが、久々のJ1と好調に沸いたシーズンからさらに増加した事実は、2024年に獲得した新規ファンが確実にリピーターとして定着している証拠と言えるだろう。
経営面でも飛躍的な成長が見て取れる。2024年度の営業収益は約36億8,300万円に達し、J2に身を置いていた2023年度の約28億1800万円から10億円近い増収を記録した。
依然としてリーグ全体では18位と下位だが、J1基準の財政規模へと着実にシフトしている。
また、伝統の育成組織も存在感を放っている。ホームグロウン選手数は前年から2人増加し、9人でリーグ7位タイをマーク。主将の森田晃樹をはじめ、松橋優安や深澤大輝といったアカデミー出身者が、チーム内で重要な役割を果たしている。
アカデミー育ちかつ攻守に貢献度の高い谷口栄斗が川崎フロンターレへ完全移籍で加入したことは広く話題を呼んだが、依然として有望株は多い。
ピッチ上の成績では苦しんだものの、ファン、財政、育成という三本柱は揺らいでいない。
古豪から強豪への復帰を目指すヴェルディにとって、2025年はその土台をより強固なものにした意義深いシーズンとなった。

