サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの11位から15位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[4/5ページ]
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12位:名古屋グランパス(193)
2025リーグ戦成績:16位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:5人(24位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:32,263人(2位)
2024年度営業収益:約68億7,400万円(9位)
2025シーズンの名古屋グランパスは、名門らしからぬ屈辱のシーズンを過ごした。
パワーランキングでも、本来あるべきトップ10の圏外に沈むという厳しい結果を突きつけられている。
名古屋の最大の武器は、Jリーグ屈指の熱狂を誇るサポーターの存在だ。ホームゲーム平均入場者数は32,263人を記録し、リーグ2位にランクインした。
この圧倒的な集客力が下支えとなり、2024年度の営業収益は約68億7,400万円(9位)と、事業規模では依然としてリーグ上位を維持している。
パワーランキング上で足を引っ張ったのは、J1で16位に終わったピッチ上の成績と、リーグ24位タイというホームグロウン選手数の少なさだ。
リーグ戦の戦いぶりも不安を残している。
2024年限りで退団した絶対的守護神ランゲラックの代役として期待されたシュミット・ダニエルがキャンプで負傷。急遽、ユース育ちのピサノアレックス幸冬堀尾を抜擢するなど苦肉の策を講じたが、開幕6戦未勝利という最悪のスタートを切った。
さらに、夏の移籍市場で獲得したFWレレがFIFAの規定により出場不可となるなど、フロントの戦略ミスも響き、最後まで歯車は噛み合わず、ファンの期待を大きく裏切る形となった。
長谷川健太体制に別れを告げ、明治安田J1百年構想リーグからはミハイロ・ペトロヴィッチ新監督が指揮を執る。
日本屈指の動員力を誇る巨大クラブとして、もはや低迷は許されない。まずはピッチ上の成績を劇的に改善し、サポーターの熱量に見合う「強い名古屋」を取り戻すことが急務だ。

