サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの16位から20位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[2/5ページ]
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19位:RB大宮アルディージャ(164)
2025リーグ戦成績:6位(J2)
2025シーズンホームグロウン人数:11人(5位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:11,316人(24位)
2024年度営業収益:約26億4,000万円(25位)
RB大宮アルディージャは、2025シーズンのJ2で6位に終わった。
J1昇格プレーオフ準決勝でジェフユナイテッド千葉に屈し、惜しくもトップリーグ復帰は逃したものの、パワーランキングではJ1勢を凌駕する勢いで19位にランクインした。
レッドブル・グループの一員となり、クラブ名に「RB」を冠した大宮。J3からの昇格組ながら開幕から快進撃を続け、シーズン前半戦の多くを自動昇格圏の2位で過ごした。最終的に6位でのフィニッシュとなったが、その存在感は際立っていた。
近年は低迷が続いていただけに、ファンの熱量は高く、平均入場者数は前年の7,472人から11,316人へと跳ね上がった。
本拠地「NACK5スタジアム大宮」で動員が1万人を下回ったのはわずか3試合。専用スタジアム特有の臨場感が、新体制への期待と共に戻ってきた。
ランキングを押し上げた最大の要因は、リーグ5位タイを誇る11人のホームグロウン選手だ。
大黒柱の小島幹敏を筆頭に、生え抜きがチームの背骨を担う。2026年1月にオランダの強豪AZアルクマールへの移籍が決まった市原吏音を輩出した実績は、育成の質の高さを示している。
2024年度の営業収益は約26億4,000万円で25位に留まるが、これはJ3時代の数字。レッドブル体制下での積極投資が進む2025年度以降、この数字は上昇が確実視されている。
世界的資本による大型補強と、国内屈指の育成力がどう融合していくのか。大宮がJリーグの勢力図を塗り替える日は、そう遠くないはずだ。
ただ、大型補強で一気に有力選手を迎えるのであれば、ホームグロウン選手数の比率が下がっても不思議ではない。その際は“融合”のあり方が問われる可能性があり、クラブがどのようなチーム作りを行うのか要注目だ。

