サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの16位から20位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[3/5ページ]
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18位:湘南ベルマーレ(169)
2025リーグ戦成績:19位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:8人(10位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:11,431人(23位)
2024年度営業収益:約28億9,600万円(23位)
湘南ベルマーレにとって、2025シーズンは希望と絶望が交錯する一年となった。
開幕3連勝を飾り、一時は上位進出の期待も膨らんだが、終わってみれば最終成績は19位。2018年から8シーズン守り続けたJ1の舞台に別れを告げることとなった。
パワーランキングでは18位に位置しており、小規模クラブとしてJ1で粘り強く戦い続けてきたひとつの時代が幕を閉じた。
本ランキングにおいて足を引っ張る形となったのは、やはり事業規模の小ささだ。
2024年度の営業収益は約28億9,600万円でリーグ23位で、トップチーム人件費もJ1で下位にあたる。
ホームゲームの平均動員数も11,431人で同じく23位に沈む。本拠地「レモンガススタジアム平塚」の収容率自体は決して低くないが、J1全体の平均動員が2万人を超える中、スタジアムのキャパシティ制限が収益の天井となっている現実は厳しい。
一方で、劣勢のなかでも輝きを放ったのが湘南の伝統である育成だ。
ホームグロウン選手数は8人でリーグ10位タイ。次々と有望な若手が芽吹く環境こそが、長年J1に踏みとどまるための生命線だった。
しかし、2025シーズンはその育成力が皮肉な結果を招くことにもなった。シーズン途中に鈴木淳之介や畑大雅といった主軸の若手が相次いでヨーロッパに移籍した。
福田翔生のブレンビーIF移籍や、上福元直人の負傷離脱などもあり、シーズン途中に主力が相次いで離脱したことは戦力面で痛手だった
大事に育てた高卒ルーキーを送り出した湘南。降格に伴い収益面での更なる苦戦は免れないが、得意の育成組織を軸にした「湘南スタイル」を再構築し、最短距離でのJ1復帰を目指したい。

