サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの16位から20位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[1/5ページ]
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20位:ジュビロ磐田(161)
2025リーグ戦成績:5位(J2)
2025シーズンホームグロウン人数:6人(22位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:12,326人(22位)
2024年度営業収益:約48億5,200万円(14位)
ジュビロ磐田は、2025年度のパワーランキングで20位に滑り込んだ。
トップ20圏内という順位は、本来であればJ1に相応しいクラブ規模であることを示している。しかし、2025シーズンのJ2で5位に終わり、1年でのJ1復帰を逃した現実は、かつての名門の未来に暗い影を落としている。
ホームゲームの平均動員数は12,326人。前シーズンの13,817人からは減少したが、これはJ1からJ2に舞台を移した影響が大きい。J2では5位にあたる動員数で、オリジナル10の一角としての根強い人気を証明した。
また、2024年度の営業収益は約48億5,200万円で14位となり、J1中位並みの規模を誇る。ただ、これはJ1で過ごしたシーズンの数字であり、2025年度の決算では減収が予想され、この規模をいかに維持できるかが正念場となる。
2026年1月にはヤマハ発動機が株式会社ジュビロの株式を取得し、子会社化する方針を発表した。これによって親会社からの増資も受けやすくなり、将来的に財政が安定する可能性が高まった。
育成面では、ホームグロウン選手数が前年の10人から6人へと急落した。鈴木海音ら有望な生え抜きの流出が響いた形だが、上原力也や松原后といったアカデミー出身の主軸がチームの核として踏みとどまっている点は救いだ。
一方、秋春制への完全移行に伴う変則的なレギュレーションは、磐田を含む下位リーグのクラブにとって懸念材料だ。
昇格・降格のない「J1百年構想リーグ」を挟む影響により、磐田は少なくとも今後1年半をJ2の舞台で過ごすことが確定した。長引く下位リーグでの生活は、スポンサー収入や放映権料に直結し、資本力のある親会社のサポートがあっても大規模な予算案を組みにくい可能性もある。
J2からJ1への昇格を過去に何度も経験してきた磐田だが、今回の足踏みはこれまでにない試練となるかもしれない。

