
マンUが育てたアカデミーの最高傑作【写真:Getty Images】
プレミアリーグを最多13回制覇するなど、マンチェスター・ユナイテッドはイングランドを代表する名門としてその地位を確立している。こうした長い歴史においてアカデミー出身の選手がクラブに与えた影響は大きく、これまでにも多くのクラブ生え抜きの選手がチームの主軸を担う存在へと成長している。今回は、21世紀以降に在籍した選手の中から厳選した5人のアカデミー出身の最高傑作を紹介する。(在籍期間、通算成績はデータサイト『transfermarkt』を参考。出場成績は2022年3月2日時点)。[4/5ページ]
DF:ガリー・ネヴィル(元イングランド代表)

マンチェスター・ユナイテッドのガリー・ネヴィル【写真:Getty Images】
生年月日:1975年2月18日
通算成績:599試合7得点49アシスト
フットボールはピッチ上にかかる一つの魔法で試合が決まる訳ではない。
例えば、マンチェスター・ユナイテッドではデビッド・ベッカムの高精度クロスやポール・スコールズの強烈なミドルシュートで多くの試合に勝利した。
一方でそれはあるワンシーンに過ぎず、勝つために重要なのは、チームのために戦う献身性が最も重要な要素と言えるかもしれない。
数々のタイトルを獲得したサー・アレックス・ファーガソン体制において、その姿勢を最もみせていた一人が生え抜きの右SBガリー・ネヴィルだった。
1992/93シーズンにトップチームデビューを飾ると、ロイ・キーン退団後の2005/06シーズン途中からは主将に就任。決して派手な選手ではなかったが、相手のWGを粘り強い守備で何度も封じた。
特に右サイドで長く縦関係を築いたベッカムとのコンビは攻守にバランスが取れており、ギャリー・ネヴィルはスターを輝かせるためのまさに黒子のような存在だった。
現役引退を決断した2010/11シーズンまでワンクラブマンを貫いたネヴィルは10度のプレミアリーグ優勝を含む数々のタイトル獲得に貢献した。
他のスターが重要な試合での決勝ゴールを決める裏では、ネヴィルのようなチームのために戦う選手たちが仕事を果たしている。
彼のような選手こそ、さらに評価をされるべきだろう。