2026 FIFAワールドカップ(W杯)のサッカー日本代表メンバー発表が目前に迫り、日本中がその選考に熱い視線を注いでいる。過去の大会を振り返れば、土壇場で滑り込み脚光を浴びた「サプライズ」が語り継がれる一方で、それまで「当確」と目されながらも、直前で夢の舞台を逃した選手たちも少なくない。今回は、W杯直前にチーム内での序列を落とした選手をピックアップして5人紹介する。[4/5ページ]
FW:中島翔哉
生年月日:1994年8月23日
日本代表通算成績:19試合5ゴール4アシスト
中島翔哉は、2018 FIFAワールドカップ(W杯)前後のサッカー日本代表で、日本のサッカーファンが最も「夢」を託したのが中島翔哉だった。
しかし、本大会のピッチにその姿はなかった。
中島は、W杯イヤーの2018年3月のマリ代表戦で代表デビュー。試合終了間際に放った同点弾は、「ハリル・ジャパンの救世主」誕生を予感させるに十分な衝撃だった。
しかし、中島の才能を高く評価していたヴァイッド・ハリルホジッチ監督が4月に解任となった。
後任の西野朗監督は、短い準備期間で「組織のバランス」と「ベテランの経験値」を最優先する選考を下す。
圧倒的な個の打開力を誇る一方で、守備強度に不安を抱える中島は、その天秤から外れることとなった。
当時の日本代表において、どんな相手にも臆せずドリブルを仕掛ける中島のプレーが放つ「ワクワク感」は、歴代の選手と比較しても屈指のものだった。
それゆえに、ジョーカーとしての選出さえ見送られた落選は、日本中に大きな議論を巻き起こした。
同年9月に発足した森保一体制では新エースとして「10番」を託されたが、その後はクラブでの移籍トラブルや不振も重なり、代表での輝きは長くは続かなかった。
今にして思えば、ロシアW杯こそが彼が最も世界に近づいた瞬間だったのかもしれない。

