2026 FIFAワールドカップ(W杯)のサッカー日本代表メンバー発表が目前に迫り、日本中がその選考に熱い視線を注いでいる。過去の大会を振り返れば、土壇場で滑り込み脚光を浴びた「サプライズ」が語り継がれる一方で、それまで「当確」と目されながらも、直前で夢の舞台を逃した選手たちも少なくない。今回は、W杯直前にチーム内での序列を落とした選手をピックアップして5人紹介する。[1/5ページ]
MF:井手口陽介
生年月日:1996年8月23日
日本代表通算成績:15試合2ゴール2アシスト
井手口陽介は、2018 FIFAワールドカップ(W杯)の出場が確実視されていたが、W杯イヤーに序列を落とした。
井手口はガンバ大阪に在籍していた2017シーズンにブレイクし、同年6月にA代表デビュー。物怖じしない激しいデュエルと縦への推進力は、当時のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が掲げる戦術を体現するもので、山口蛍の相棒としてボランチのレギュラー筆頭候補に数えられていた。
勢いに乗る井手口は、2018年1月の移籍市場でイングランドのリーズに移籍。しかし、就労ビザが降りず、即座にスペイン2部のクルトゥラル・レオネサに加入する。
この地で言葉の壁や戦術適応に苦しみ、リーグ戦の出場はわずか5試合。2月下旬を最後にピッチから遠ざかり、実戦感覚を失っていった。
すると、その後は招集されなくなった。4月にはハリルホジッチ監督が解任されると、井手口の立場はさらに悪くなった。
最終的にロシアW杯のメンバーから落選。バックアップメンバーに選ばれてチームに帯同する予定だったものの、次のシーズンに向けた準備を始めるリーズがクラブへの合流を要請したため、ロシアの地を踏むことなくチームを離れた。
W杯イヤーの移籍には大きなリスクが伴う。夢の舞台を目前に欧州へ渡った挑戦は決して否定されるべきではないが、もしあの冬にガンバに留まっていたら――。
そう思わずにはいられないほど、彼にとっての2018年は残酷な暗転となった。

