5大会連続でW杯に選出されたFC東京の長友佑都【写真:編集部】
FIFAワールドカップ2026(W杯)に選出されたFC東京の長友佑都が都内で会見に臨んだ。5大会連続でのW杯出場へ「カタール大会から4年間、本当に苦しいこともたくさんありましたが、たくさんの方々に支えられてたどり着くことができました。ここで終わりじゃなくて、僕らには大きな優勝という夢があるので、その夢に向かって全身全霊をかけて戦いたい」と意気込みを語っている。
「空気清浄機みたいな」長友佑都がW杯で果たす役割とは
去る5月15日、W杯の日本代表メンバーに5大会連続で選出された長友佑都。FC東京が発表の際に長友が涙をしている動画を公開すると、話題を呼んだ。
涙の理由を問われると、「本当に苦しみながら、最後の2カ月は怪我もして、焦りや不安もありながらのギリギリの戦いをしていた。その中でも支えてくれた、たくさんの人がいたので、その人たちの顔が走馬灯のように出てきて、感情的になってしまいました」と明かした。
39歳で迎えるW杯を「集大成」と位置付けた長友は、「感謝1000%、それ以外の感情はないですね。とにかくたくさんの方々に支えられて、FC東京のスタッフもそうだし、チームメイトもそうだし、応援してくれる方々がいなかったら今の自分はいないので、家族もですね」と選出された喜びを改めて言葉にした。
アジア人初となる5大会連続でのW杯出場には、「数字は光栄に思うが、いつかまた超える選手、後輩たちが出てくると思うので、その数字よりかはW杯で何を残すか、そこですね。感謝と誇りはありますけど、このW杯で優勝しないと何も残せないなと思います」と偉大な数字よりも結果を求める。
日本代表が掲げている目標は優勝。その結果を得るために必要なことを問われた長友は「一番大事なことはチーム一丸となること、一体感」だと言い、こう続けた。
「いくら良い選手が26人集まっても、一体感がなければ結果は出ないと思います。自分の4大会の経験は必ず活きてくるなと思っていますし、ピッチに出ても自分は勝負できると思っています。
4大会経験してきましたけど、みなさんが知らないこと、日々いろんなことがある中でW杯の嗅覚を持っているというか、独特の匂いがあって、僕はその匂いを嗅ぎ分けて、空気清浄機のように悪い空気が淀んでいると思ったら、綺麗な空気に浄化できる。そう言ったところも含めて、空気清浄機みたいな役割を果たせるなと思います」
長友節とでも言うべきか、独特の言い回しで自身の存在意義を口にし、W杯への思いを新たにした。
「ただ、今回は…」ブラジル大会での挫折を経て迎えるW杯
W杯代表選出会見で報道陣の質問に答えるFC東京の長友佑都【写真:編集部】
「自分がいることの意味とか、自分の存在価値はみなさんにW杯を通して、お見せできると確信しています。今、長友が入ったことで賛否両論あるみたいですが、みんなW杯が終わる頃には称賛しかないでしょう。そのくらいの自信を持って、魂を持って、日本だけでなく、世界を巻き込んで戦います。見ていてください」
これまで出場してきたW杯の中で挫折をしたという2014年のブラジル大会では、長友のほか、長谷部誠や本田圭佑、香川真司など、海外での経験が豊富な選手がチームの中心となり、一部では歴代最強とも言われていた。
期待値の高い中で迎えた本番では、グループステージで1勝もできずに敗退となった。今大会でも優勝を掲げているが、そのときとの違いをどのように感じているのか。
「ブラジル大会のときは本田圭佑も優勝と言っていて、僕も優勝とは言っていたものの、実際に心の底から思っていたかというと、そうではなかったと思います。選手の質はあったけど、優勝するだけの実力は日本代表にはなかった。ただ、今回は優勝するだけの質も持っているし、プラス、チーム力も僕は持っていると思います。
だから、心の底から優勝できると信じて、優勝という言葉を言えているなと思います。これは僕だけじゃなくて、チームメイトもそうだし、森保(一)さんはじめ、スタッフの皆さんも本気で優勝を狙って、心の底から出てくる言葉だと思います。正直、その違いはあります」とあの頃よりも大きな自信を持っていると述べた。
5度目のW杯で見せる景色はどんなものになるのか。ピッチ内外で長友の存在価値を示し、賛否ある意見の否を大いに裏切ってほしいものだ。
(取材・文:竹中愛美)
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